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岩坂 佑史 個展『through me』

2020.08.29

児玉 泰地児玉 泰地

2020年9月1日(火)から6日(日)にかけて、京都市東山区のギャラリー〈KUNST ARZT〉(クンスト・アルツト)にて、岩坂 佑史の個展『through me』が開催される。

 

この個展でメインにすえられるのは、和紙に絵の具を撒き、できた飛沫を手作業で丹念に切り抜いた『須臾再顕』と、毎朝一番に排泄した尿を「生きた証」としてパネルに貼った和紙に塗り、1ヶ月繰り返して重ねていく『Living Messege』の二つのシリーズ。彼がアーティストとして目指すのは、「生きている今」についての考察を、敢えてマイナスな行為の積み重ねによって視覚化することだ。

 

排泄や、何かを取り除く行いは、生きていれば誰しもが行うこと。そして、何を通してそこに意味を見出すかは人それぞれだ。だからこそ、長い時間をかけた作業の集積である岩坂の作品と向き合ったとき、それを通して感じられるものが各々にあるのではないだかろうか。芸術の秋のはじめに、自分を省みるためにも足を運んでみたい場である。

アーティスト・ステートメント

 

メディアの進歩した現代社会。
発展の裏で忘却され、もはやライトモチーフでしか
なくなってしまった生の根本問題。
このまさに「今」肉体を有し空間を押しのけて存在している
私たちの生きる態度とはどのようなものでしょうか。
産み落とされた記憶もないまま身体を操り、
切れ切れの自己を理性で刹那的につなぎとめる私たち。
自己というものを身体を通して規定しようとすると、
これほどまでに小さく孤独な存在なのかという
漠然とした不安、焦燥感を感じます。
それを放棄することは容易く代わりに他者との交わりの中で
アイデンティティーを紡ぎます。
また同時に静かに自己に眼差しを向け、
耳鳴りも聞こえないほど意識の奥深くで
「私」の所在を確かめることも必要でしょう。
しかし、そのような内省は通常それほど長くは続きません。
その為、何か行為を、今を記述しなくてはならないという
強迫観念から制作を行います。
時間、空間、身体、他者、など様々な視点から
コンテクストを作り上げ作品を制作しています。
そのどれもが一貫して「生きている今」についての考えを
実践的に深めていくことを目指します。

プロフィール

岩坂 佑史

1994年生まれ。京都精華大学芸術学部洋画コース卒業。滋賀県在住。

絵画、立体、切り絵など様々なメディアを通して生命存在の態度を模索。
自己を中心に据え、時間や空間を行為によって捉え直すことを目指し作品制作を行う。

日時

2020年9月1日(火)~6日(日)12:00~18:00

会場

KUNST ARZT
住所: 京都市東山区夷町155-7 2F

料金

入場無料

お問い合わせ

e-mail:: kunstarzt@gmail.com

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