COLUMN

書評企画『365日の書架』〜7月のテーマ 大切な人と読みたい〜

2020.07.02

丹 七海丹 七海

7月のテーマ『大切な人と読みたい』

7月のテーマは「大切な人と読みたい」。そばにいる大切な人と読みたくなる、今は遠い場所にいる人と一緒に読みたくなる、そんな気分にさせてくれる書籍たちが並びます。ぜひ貴方も一冊手にとって、大切な人と肩を並べてページをめくってみてはいかがでしょうか。

はじめに

皆さんは、自分の人生を変えた本に出会ったことはありますか?生き方の羅針盤になったり、毎日をちょっと素敵にしてくれたり、新しい価値観を教えてくれる力が書籍にはあります。そんな出会いを与えてくれる場所の一つが、個人の書店です。店主が独自の目利きで選書した書籍は、そのお店でしか出会えないものばかり。他では触れられない、様々な出会いに触れることができるでしょう。『365日の書架』は、関西の書店がおすすめする書籍を紹介する連載企画。参加店舗はシカク、とほん、只本屋、ホホホ座の4店舗です。ちょっとニッチな世界を紹介する本や、自分自身の人生を考えさせられる本まで、唯一無二のセンスを持つ店主おすすめの書籍を、テーマに添って紹介していきます。

シカクが選ぶ今月の1冊

『個人的な三月 -コロナジャーナル-』 

著書:植本一子
出版:植本一子
発行:2020年

 
コロナ禍に見舞われてから「無性に日記が読みたい」という声をよく聞く。他人に近付くことが暴力となった今、他人がどのように日々を過ごしているかがやけに気になる。そんな声に応えるかのように写真家の植本一子さんが発行したZINE『個人的な三月ーコロナジャーナルー』は、ひとりの人間がウイルスや社会情勢といった大きな流れに振り回されながらも、日々の中で家族とのぶつかり合いや友人の出産といったごく個人的な、だけど本人にとってはやはり大きな出来事を積み重ねていく様子がまっすぐに綴られている。誰とも会わず過ごした日にこういう本を読むと、分断された心が少し外と繋がったような気持ちになる。そしてこの本を、同じように孤独に過ごした大切な誰かにも読んでほしいと思うのだ
 
購入方法:こちらの通販サイトでお買い上げいただけます。

シカクについて

ZINE・同人誌、CD、雑貨など、インディーズ出版物のセレクトショップ。普通のお店に売っていない、珍しくておもしろいアイテムを厳選して販売しています。店舗は大阪で、通販もあり。(7月中旬ごろまで改装のため実店舗は休業中)

住所

〒554-0013 大阪府大阪市此花区梅香1-6-13

営業時間

13時〜19時(火曜・水曜定休)

Webサイト

http://uguilab.com/shikaku/index.html

オンラインストア

https://shikaku-online.shop-pro.jp/

とほんが選ぶ今月の1冊

『あの人が歌うのをきいたことがない』

著者: 堀込高樹(文)、福田利之(絵)

出版:888ブックス

発行:2020年

 

堀込高樹(KIRINJI)が文章を、福田利之が絵を担当した大人のための絵本です。カラオケでも歌わずに隣の人のマイクを回すあの人。主人公はあるとき気づきます。”ひょっとして僕にはきこえないだけで、歌っているのかもしれない――。” 詩的な文章と美しいイラストがイメージをかきたて、心を通じ合わせることの喜びが胸に響く物語です。今はその歌声が届いていなくても、その歌を受け止めてくれる人がいるということ。何度読み返しても幸せな気持ちになります。

 

購入方法:こちらの通販サイトからお買い上げいただけます。

とほんについて

奈良県大和郡山市にある8坪ほどの本屋です。新刊本を中心に雑貨も少し置いています。大切に持っていたくなる本、長く読み続けたくなる本、読んで良かったと思える本、そんな本を販売しております。店名の「とほん」は「人とほん」「町とほん」など、いろいろなものごとに「と、ほん」と繋がっていけたらと思いから。

住所

〒639-1134 奈良県大和郡山市柳4-28

営業時間

11時〜17時(木曜定休)

Webサイト

https://www.to-hon.com/

オンラインストア

https://tohon.shop-pro.jp/

只本屋が選ぶ今月の1冊

『ヘルス・グラフィックマガジン』

著書:アイセイ薬局

出版:アイセイ薬局

発行:不定期

 

新型コロナウイルスによってstayhomeも長くなり、運動不足に陥ったり、そもそもの健康について考え始めたりと、自分に向き合う時間が増えました。そして自分だけでなく両親や遠くにいる友人など大切な人の存在にもまた気づかされたりする期間だったんじゃないかと思います。そんな期間にオススメなのが、アイセイ薬局の季刊フリーペーパー「ヘルス・グラフィックマガジン」です。薬局が発行してるということもあり、毎号ひとつの症状にフォーカスし、医師や各分野の専門家が症状や改善方法をさまざまな角度から、楽しいビジュアルで解説してくれます。自分のことや大切な人のことを、ちょっとだけ振り返る。そんな思いにかられる一冊。

 

購入方法:ONLY FREE PAPER、只本屋、はっちなど全国のフリーペーパー専門店で手に入れることができます。

只本屋について

只本屋は、毎月末の土日だけ清水寺のお膝元・東山五条にあらわれるフリーペーパー専門店です。全国各地の魅力溢れるフリーペーパーを取り揃えています。また、本屋としての機能だけでなく、クリエイティブに関心を持つ人々と交流できるなど、カルチャースペースとしても注目されています。

住所

〒605-0871 京都府京都市東山区慈法院庵町594−1

営業時間

毎月末の土・日
(時間帯は月によって変わります。 詳しくは只本屋公式ツイッターをご確認ください。)

Webサイト

https://tadahon-ya.com/about/

オンラインストア

https://tadahonya.thebase.in/

ホホホ座浄土寺店が選ぶ今月の1冊

『かしこくて勇気ある子ども』

著者:山本美希

出版:リイド社

発行:2020年

 

女性にしか出来ない「出産」という一大事。寄り添う男性は自分の想像の範囲内のケアしか出来ない。出産直前の女性の不安、痛み、ストレスはその想像を簡単に超える。そんな時、たまたま知った海外の子どもがテロリストの標的になった事件。妊娠中の主人公にとって、それは大きな不安要素となる。パニックになった二人が辿り着く境地をぜひ読んでみてください。子どものいない人も、必ず親がいて、自分は子どもだったはずなので。

 

購入方法:こちらの通販サイトからお買い上げいただけます。

ホホホ座浄土寺店について

ガケ書房とコトバヨネットが合体し、京都市左京区にて2005年にオープン。母体は編集グループとして発足し、書籍の企画・編集・出版なども行う。現在、ホホホ座を名乗る異業種の店舗が全国に10店ある。浄土寺店は、本が多いお土産屋として、新刊を中心にした品揃えを展開中。

住所

〒606-8412 京都府京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1階

営業時間

11時〜19時(年中無休)

Webサイト

http://hohohoza.com/

オンラインストア

https://hohohozazaza.stores.jp/

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