【3×3 DISCS】Closer to the Source (1978年)
Leroy Hutson

2020.04.07

アンテナ編集部アンテナ編集部

1枚のアルバムを中心に、影響を受けてきた・もしくは与えたアルバムを周りに並べることで、そのアルバムが内包する音楽の体系的な理解を目指す企画【3×3 DISCS】。

 

今回中心に置いたアルバムはイハラカンタロウ『C』。本記事は本作のバックグラウンドにあたるアルバム8作品をイハラカンタロウ本人が選定・解説したレビューの一つです。

『C』の制作を始めた2018年というのは、僕にとってシカゴソウルに耽溺した年と言えます。こちらはシカゴソウルの代表的存在とも言える人物、Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)所有のレーベル、Curtom(カートム)からの一枚。その中から“Heaven Right Here (On Earth)”という曲を。レーベルのプロデューサー兼ミュージシャンであったLeroy Hutsonのこの曲、オリジナルリリースは1975年にNatural Four(ナチュラル・フォー)がしております。

 

シカゴソウル然とした甘美なストリングス、軽快なリズムアレンジや色褪せないエレピの音色など、ソウルのマナーを守りながらも限りなくポップスに仕上がっている素晴らしいトラックです。力強くも洗練されたLeroy Hutsonのボーカルには、The Impressions(ジ・インプレッションズ)のリードボーカルをも務めた彼のミュージシャンとしての軌跡を感じられます。

 

“gypsy”(M-1)を制作するにあたって、僕の中で「ニュー・ソウル黎明期へのリスペクト」という一大テーマがありました。リスペクトを損なわないよう、ソウルマナーを守りつつポップスを表現するには、こういったシカゴソウルの楽曲を参考にする他に手はありませんでした。

寄稿者:イハラカンタロウ

 

 

1992年7月9日生まれ。埼玉県川越市出身。

2016年よりアコースティックギターでの弾き語りを中心とした音楽活動をはじめる。ソロ名義の他”イハラカンタロウ楽団”名義のバンド編成でもライブを行っている。自身が多大な影響を受けた「オールディーズ・バット・グッディーズ」なポップスに倣い、これから先も、いつになっても聴ける楽曲づくりを理念としている。

 

Webサイト:https://cantaro-ihara.tumblr.com/

Twitter:@cantaro_ihara

【3×3 DISCS】:イハラカンタロウが語る『C』を中心とした9枚のアルバム

Leroy Hutson - Closer to the Source (1978年)
Curtis Mayfield - Something to Believe in (1980年)
Norman Connors - Take It to the Limit (1980年)
大貫妙子 - MIGNONNE (1978年)
イハラカンタロウ - C (2020年)
シュガー・ベイブ - SONGS (1975年)
Bill LaBounty - Bill LaBounty (1982年)
Zac Apollo - Loveset (2018年)
Ginger Root - Mahjong Room (2018年)

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