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映画『明日にかける橋 1989年の想い出』舞台挨拶レポート

2018.09.08

アンテナ編集部アンテナ編集部

なんてことなかった今年の夏も、いつの日か戻りたくなる“あの夏”になるはずだ――。

 

先日8月11日、大阪はテアトル梅田にて『明日にかける橋 1989年の思い出』が公開され、それに伴い舞台挨拶が行われた。本記事では映画の概要と舞台挨拶の様子の一部を紹介する。

 

太田隆文監督作品。鈴木杏、板尾創路、田中美里などが出演する本作のキャッチコピーは日本版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。鈴木杏演じるみゆきらが、2018年現在から1989年というバブル絶頂の時代へとへタイムスリップするという設定。

 

本作は静岡県の袋井市、磐田市、森町などの地元市民グループにより企画・制作が手がられた作品。市民の方々を大きく巻き込んでの映画制作となったそう。たしかに低予算を実感するようなシーンも時折見られるが、逆に言えば低予算であっても作品がしっかりしていれば腕力で押し切ることとだってできるという勇気を得ることも出来た。

 

その一方で鈴木杏や板尾創路、田中美里など豪華な俳優陣がスクリーンを飾るという大胆さには少々驚かされるが、その仕上がりは極めて骨太だ。「子供からお年寄りまで楽しめる」なんて冠はもはや手垢にまみれてしまっているが、筆者はあえてこの定型句を使いたい。大切なことを漏らさずすべて親切に教えてくれるフレンドリーな映画であったことは違いないだろう。

 

テアトル梅田にて行われた舞台挨拶では監督の太田隆文氏と山田先生役を演じた嵯峨崇司氏が登壇。“日本版のDoc”を演じることができるのは日本で藤田朋子さんだけだという結論に至りオファーに踏み切ったという裏話も。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を知らないはずの子供も藤田さんのコミカルな演技を見て笑っていたというエピソードは、映画の普遍的な可能性を感じさせた。太田監督は「学生時代に映画をたくさん見てきた大阪で自分の作品が上映されるのは光栄だ。かつての自分のような映画少年たちに、今度は自分が自らの作品で夢を与えたい」と意気込みを語る。

 

残念ながら関西での上映は終わってしまったが、別の地域での上映やディスク化など鑑賞の機会を見つけて欲しい。夏を舞台にした、タイムスリップ映画――まさしく夏の映画だ。劇場が許すのであればスイカを持参して鑑賞したいところだ。

映画『明日にかける橋 1989年の想い出』

 

監督:太田隆文

出演:鈴木杏
   板尾創路
   田中美里
   越後はる香

   藤田朋子 ほか

映画公式サイトはこちら

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