Siamese Dream
The Smashing Pumpkins

2018.05.23

堤 大樹堤 大樹

このレビューは、計8枚のアルバムから、中心に配置した1枚のアルバムのバックグラウンドを紐解く、ki-ft・アンテナ共同企画【3×3 DISCS】のレビューのひとつです。

 

企画詳細はこちらをご確認ください。

80,90sポップカルチャー主人公への憧れと、なにものにもなれない自分

ナードマグネットはVo./Gt.の須田が受けた、U.S.のポップカルチャーの影響なしに語ることはできないバンドだ。パワーポップやオルタナティブロックなどのギターロックからのサウンド面の影響は言うに及ばず、歌詞やタイトルにも多くの映画からの引用が散見される。そんな「You & Me」をメインに展開される須田の歌詞は、どこかロードムービーを思わせ、子供の頃に感じた”まだなににでもなれる、憧れを抱えたキラキラした自分”と、それ故に”まだなにものにもなれていない不安な気持ちを抱えた自分”の両方を思い起こさせる。

 

そんなナードマグネットから連想して思い出したのが、90sを代表するオルタナティブ・ロックバンドのThe Smashing Pumpkinsだ。Vo./Gt.ビリー・コーガンもまた映画などのポップカルチャーから影響を受け、音楽へと昇華している一人である。そんな彼らはストーリー性を帯びた歌詞や、楽曲を通じて全体に漂うノスタルジーな音像でも共通点をなしている。中でもアルバム『Siamese Dream』のシンプルかつ骨太なディストーションギターや、そこに乗る叙情的なメロディはナードマグネットのルーツとして語るには十分な1枚だろう。80,90sのカルチャーに憧れるナードマグネット、今度はそんな彼らに憧れて『MISS YOU』もまたいつか誰かのルーツとなっていく日がくるはずだ。

第二回【3×3 DISCS】:ナードマグネット『MISS YOU』を中心とした9枚のアルバム

選定:ki-ft・アンテナ

Guppy - Charly Bliss
真夏の目撃者 - GOING UNDER GROUND
Welcome Interstate Managers - Fountains Of Wayne
HO17 - HOLIDAYS OF SEVENTEEN
MISS YOU - ナードマグネット
The Melbourne Divide - Various Artist
Siamese Dream - The Smashing Pumpkins
CAMERA TALK - FLIPPER'S GUITAR
Make Believe - Weezer

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