アンテナ景察 / 安尾日向

2017.11.06

安尾 日向安尾 日向

考え方も感じ方もみんな違う、個性派ぞろいのアンテナ編集部の面々。
各々の好きなもの、かっこいいもの、きれいなものを、日々追求し発信しています。

 

でも、どうしてそれをかっこいいと感じるのか?どうしてそれをきれいだと感じるのか?
たとえば私にとってありふれた風景も、あなたなら、思いもつかない素敵なものを見つけるかもしれない。そのまなざしを支える感情は、ネガティブだったり、ポジティブだったり、人それぞれ。それを個性や感性と呼ぶのではないでしょうか。

 

さて、編集部の面々はどんな思いで、どんなふうに世界を見ているんでしょう?
各々が見つけてきた「街の中の気になる風景」を写真とともに語り、その感性をひもときます!

僕には趣味があります。それは、「町中にある変な看板の写真を撮る」こと。奇妙奇天烈奇々怪々なマスコットキャラクターが描かれていたり、他のどこでも見たことのないステキなフォントが使われていたり。特に少しさびれた古い町なんか宝庫です。知らない町を歩くときは、未だ見ぬ彼らがそこらに佇んでいないか、アンテナを張りながら歩くのです。

 

ご紹介したいステキな看板はいくつかあるのですが、今回は僕の中での”元祖・変な看板”を見ていただきたく存じます。

こちらを見つめてくる、異様な光を宿した目、不敵な笑み。

 

僕の母は新潟県長岡市出身で、小さい頃から時折遊びに行っていました。その頃から帰省のたびに必ずと言ってもいいほどこの看板を目にしてきたことに、今年の夏に帰省した際に思い至ったのです。そのときからというもの、外出時はつねに松田ペットの看板を探している自分がいました。そして意識してみると出るわ出るわ! あらゆるところに彼らは潜んでいるのです。

 

古ぼけて色褪せ、折れて曲がりもしているところなんか、たまらないですよね。3匹の犬と猫が、3色の四角に1匹ずつ描かれているのが特徴なのですが、しかし驚くべきことに、同じものは一つとしてないのです。それは犬種や猫種の異なりのような大きな違いもあるのですが、上にあげた写真の3種が主要メンバーなようで、彼らが描かれたものが多い。しかし表情の異なり、看板自体の新しさや色味の異なりがそこにはあるのです。コレクター心をまんまとくすぐられます。

 

車に乗りながら、「あの小屋の裏側にありそう!」と松田ペットの看板への嗅覚を鍛えていった僕の詳しい旅路については、こちらのブログの記事をご一読ください。気になる実店舗の存在についても触れています。あの夏は、よかった。

 

とても動物のものとは思えないある種の落ち着きを持った眼光を放つ看板。幼少の僕の頭と心にさりげなく、でも強烈に、何かを残していたのでしょう。その何かにそそのかされ、僕はこれからも新たな看板との出会いを夢見てふらふらと歩き続けます。

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