COLUMN

アンテナ景察 / 小倉陽子

2017.10.23

小倉 陽子小倉 陽子

考え方も感じ方もみんな違う、個性派ぞろいのアンテナ編集部の面々。
各々の好きなもの、かっこいいもの、きれいなものを、日々追求し発信しています。

 

でも、どうしてそれをかっこいいと感じるのか?どうしてそれをきれいだと感じるのか?
たとえば私にとってありふれた風景も、あなたなら、思いもつかない素敵なものを見つけるかもしれない。そのまなざしを支える感情は、ネガティブだったり、ポジティブだったり、人それぞれ。それを個性や感性と呼ぶのではないでしょうか。

 

さて、編集部の面々はどんな思いで、どんなふうに世界を見ているんでしょう?
各々が見つけてきた「街の中の気になる風景」を写真とともに語り、その感性をひもときます!

どうも、家ガールこと、ライターの小倉です。

新しいアンテナ編集部コラムの順番が巡ってきました。私、人の撮った写真を見るのはとても好きで、自分でも何か撮ってみたいなーっていう欲がないわけではないのですが、どうも日常の中で「シャッターを切る」という感覚が備わっていないらしく。(みんなそんなもんなのかもしれませんが)だから、自分の中の「あ、写真を撮りたい」という瞬間があるのかないのかも含めて、このコラムが始まることで見つめ直す機会になりました。アンテナメンバーの撮った写真も、それを「なぜ」撮ったのか知ることが出来て、写真への興味が増しますね。

普段の私はと言えば、友達と遊んだ思い出をカタチに残すために自分たちの写真を撮る。食事やティータイムに食べたものを記録する感じで、撮る。空が珍しい色をしているなぁ……撮る。生活の傍でiphoneのカメラを起動するのは大体そんなときだと思います。

そんな中、ごく最近「あ、どうしても撮りたい」と思ってシャッターを切った瞬間がありました。

ピントのうんぬんはお許し下さい……

雨がしとしと降るある日。庭でうっそうとしている萩の花が自宅脇の溝にたくさん散ってしまって、雨水に流され溜まっていました。雨の中出掛けた私は、ただでさえ傘と荷物で塞がった手をわざわざiphoneに伸ばして、どうしてもこれを撮りたかった。

 

元々、溝に溜まった落ち葉とか、溝を這うツタとか「溝植物萌え」といいますか、そういうものに惹かれる感覚は私の中にあると思います。弱い者同士がこっそり肩を寄せ合って寂しさをやり過ごしているような、ひっそり地面を見上げて反撃のときを待っているような、生命力を感じる。流れの早くなった溝の中で、流れてなるものかと小さく寄り合う萩の花がとても悲しくて美しく見えたのです。

風景の中にあるはかなさや悲しみを土台にした美しさって、例えば夕日が沈むのが美しい以外にも色々あって、そういう審美眼みたいなものは持っていたいなと思っています。

 

それとは別に、もうちょっとちゃんと写真を撮れる基本技術みたいなものも身につけたいものですが……!これを機にもう少し能動的に撮っていこうと思います。

GOODS

トップへ