COLUMN

ジャケ買い報告会 – キャシー② CLOAKROOM / TIME WELL –

2017.10.18

キャシーキャシー

「ジャケ買い」をしよう!

皆さんは「ジャケ買い」をしたことがありますか?ジャケ買いしたことがある人は経験をしたことがあるかとは思うんですが、なんとはなしで買った一枚が大切な一枚になったりして、独特なわくわく感がありますよね。ネットで音源をいくらでも試聴できてしまう今だからこそ、自分の感性を信じて音源を買おう!というこちらの企画、アンテナライター班の3人(キャシー・山田和季・小倉陽子)がそれぞれの感性でCD・レコード・カセットテープなどをジャケ買いしその成果を報告し合う連載です!

 

京都の地からスタートしたアンテナも気付けば拠点を少しずつ広げ、今回のライター3人もばらばらの場所に住んでいます。そこで、それぞれが各地のレコードショップを1店舗ずつ担当することにしました。各担当はこちら!

 

【京都】 JET SET KYOTO × 家ガール

【大阪】 FLAKE RECORDS × かずー

【名古屋】 STIFF SLACK × キャシー

 

今回は名古屋担当キャシーのターン。前回はマイブームのカセットテープをセレクトした彼女ですが、今回はスタンダードにCDをチョイスしたので皆さんも手に取りやすいはず。あえてyoutubeなどの音が聴けるようなリンクは用意していません!ぜひあなたも店頭に行って作品に直に触れてみてください。

【今回のジャケ買い】

アーティスト名:CLOAKROOM

作品タイトル:TIME WELL

光の反射でジャケットにどうしても写り込む筆者……

このジャケットを見つけたのは確かSTIFF SLACKのツイートの画像で、その時に何となく目に留まって以来ずっと頭の片隅に引っかかっていました。先日来店時にそれを思い出して、自然に手に取り購入です。

 

パッケージを開けてしまってから気づいたけど、帯が上辺に付いていますね。珍しい。この帯も込みのジャケットだと思います。(ただし普通の縦帯より長いのでCDケースに入りきらず現在行き場に困っています。失くしそう……)ジャケットのイラストは海辺に仰向けに浮かんでいる情景とも捉えられるし、でもどちらかと言うと私には深い海に沈んでいるように見えるなぁ。どうやって描いているのかわからないけど、ちょっと粗くて凸凹したタッチと光のニュアンスが好き。CD盤面の黒ベースにちょっと金属っぽい銀の塗装もグッド。

盤面の白字に見えるところは本当は金属光沢のある銀色です。

さて、聴いてみましたが、もう第1音から好み。1曲目はドラム始まりで、その後に乗っかってくる弦楽器隊の音の質感がどんぴしゃ。思わず「うわ、好き」って呟きました。不安定、っていうか良くわからないコード進行。ギターもベースも自分じゃ絶対に選ばないような音程が次々と殴り掛かってくるかのようです。でも全然嫌じゃないし、むしろめちゃくちゃ気持ちいい。淡々とボソボソとしているボーカル。手数は多くないのにどこか変わったドラム。変拍子とかじゃないと思うんだけど、変なポイントにスネアやクラッシュが入ってるからなのか拍が数えられない。

 

美しいところはとてもクリーンで美しくて、基本どの曲も冒頭はギターの音色や絡みを聴かせるようなメロウな雰囲気。でも突然すごく歪んだ暗い音とか鳴らすし、途中でちょっと明るくなったり暗くなったり、ギターのコードはメジャーなのにベースが鬱々としてたりする。重たくてレンジの広い歪んだ音色のギター。かと思えば途中アコギなんかも入れちゃって。アレだね、こういう男の人いたら惚れるやつかも。(そういえば前回のかずーも男性に例えてたな…女子とはそういうものなのかしら…)

うわー、M4、フェードアウト終わりかよー。しかもベースだけ残すんかよー。からのピアノソロ終わりかよー。あざとい。麗しいな、くそぅ。

 

だめだ、圧倒的敗北感。かっこいい。別にテクニック的に難しいことをしてるわけじゃないんだけど、選択肢のセンスが抜群で私みたいなただの常識人には作れないやつだ……うぅ。

バンドマンならわかると思うんですけど、ついコピーしたくなるようなリフとかリズムとかフレーズとかってあるじゃないですか?この音源、そういうのはまるでないです。誰一人としてキャッチ―なリフを弾かない。なのに全員ちゃんと独立しているんですよ。で、それらが全部合わさるとすごく気持ちいい、みたいな感じ。有機的でもあるし無機的・人工的・未来的でもあるし幻想的でもあるし、なんだこれは?不思議世界か?夢幻か?

 

曲の終わり方も始まり方も、どれもいちいちかっこいいな。映画みたいだ。次の曲へ移る度に「うわぁ…」とか「だめだ…」とか「最高だ…」って言ってました。いいなぁ、こういう音楽作れる人って意味わかんないよなぁ。だってキャッチ―なリフが1つもなくって、いったいどこから曲を発想するの?頭の中ですべての楽器が鳴ってるの?スタートはどのパートから作るんだろう、コード進行とかかな?羨ましいな、天才だなぁ。しかもどうしようこれ、飽きない。飽きないぞ?永遠に聴いていられるぞ?

 

 

――え、最後の曲そこで音止まるの?それで終わるの?嘘だ……。

駆け抜けた。最高だった……。

STIFF SLACK

名古屋のポストロック/エモ/エレクトロニカ etc.中心のレコードレーベル&レコードショップ。CD・レコードからエフェクターまで、厳選された良質な品々が所狭しと並びます。ウェブショップがリニューアルされて更に使いやすくなりました。

 

〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4-5-22 はとビル4F-3

営業時間:13:00 – 21:00

定休日:火曜日

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