COLUMN

フラッシュバック・エモーション vol.3

2017.04.13

齋藤 紫乃齋藤 紫乃

 

アンテナ編集部が3チームに分かれて、それぞれ内容の異なった連載を週替わり掲載することになりました!2週目の連載はその名も「フラッシュバック・エモーション」。

 

【flashback】フラッシュバック

 過去の出来事がはっきりと思い出されること。逆行再現。

【emotion】エモーション

 (心身の動揺を伴うような) 強い感情、感激、感動。

 

感情を大きく動かした出来事を思い出す時、そこには様々なカルチャーの存在がありませんか?「この曲を聴くと、楽しかったあの頃のことを思い出す」「悲しい時はいつもあの映画を繰り返し観たな」……そんな「喜怒哀楽×カルチャー」を毎回ひとつテーマに取り上げて、アンテナ唯一の女性チーム3人が思い入れたっぷりにご紹介します。

今回のテーマは「喜×音楽」。担当は、音楽もダンスもフィーリング!しのさんがお届けします。では、いざ、フラッシュバック!!

 

 

こんにちは!アンテナ編集部唯一の女性チームで一番お姉さんの、しのさんです。自身がバンドマンだったり京都のインディー音楽を始めとした音楽好きが集まるアンテナ編集部の中で、おそらく一番音楽を知らない私だと思いますが、生まれ変わったら学生時代にバンドを組んでベースを弾きたいなと思っているくらいに音楽への憧れがあります。

 

 

私の聴く音楽の趣味といえば幅が広くて部分的に深い、いわゆる雑食型だと思っています。ジャンルは関係なく何か自分の感覚を揺さぶるものがあるなら、それでいい。ある時はメロディーだったり、リズム、歌詞、声、小節単位のフェチなものまで心のフックにくいっと引っかかる音楽が好きです。そして一度ハマった曲は一日中延々とリピートして聴いています。

 

 

ちなみに今ずっと聴いているのは韓国のアイドルグループ『TWICE』の『TT』と『knock knock』です。このグループには日本人が3人いるんですが、16人から9人を選ぶサバイバルデビュー番組から応援していて、もう思い入れが半端ないです。同じ学校の後輩がデビューしたくらいの気持ちで応援しています。推しメンはミナちゃん。ほんとかわいい。『TWICE』の場合は映像込みな部分もありますが、くるくる替わるメンバーの声と韓国語の発音とリズムが耳にざらついて心地良いんです。

 

 

チェヨンも好きだし永遠のセンターナヨンも安定感バツグン

 

 

こんな感じでk-popにハマっていることもあれば、アニソンにハマっていることもあるし、かと思えばalva notoとかミニマル音楽もライブ聴きに行くくらいに好きだし、ストリートダンスをやっていたのでDiscoやFunkも好き。星野源もあの人の曲は踊れるから大好きです。聞かず嫌いはしないので、アンテナメンバーにぜひ音楽をオススメしてもらって、良い耳を持ちたいなっていうのが加入してからのちょっとした希望です。

 

 

さて今回のテーマ『喜×音楽』で思い出すのは、クラブでの一夜に聴いた一曲です。

そのときの私は大阪に引っ越したばかりで、ちょうどハマっていたのがイントロが印象的なあの曲『サカナクション』の『ネイティブダンサー』でした。移動中にずっとiPodで聴いていて、歌詞も覚えるくらい聴き込んでいたと思います。

 

 

イントロ聞くとビビビっとなります

 

 

仕事を辞めて一路大阪へ

 

アンテナメンバーが自分の人生の転機を「人・もの・こと」について書くリレーコラム『俺の人生、三種の神器』にも触りだけ書きましたが、私は大学の時にダンスサークルでストリートダンスを熱心に踊っていました。
大学を卒業後、アパレルに就職したものの趣味で続けようと思っていたダンスと折り合いをつけられず、結局自分の生きやすい生き方をしようと思い、仕事を辞めてアルバイトをしながらダンスを続けていた頃、ふと大阪に住もっかな、と思い立ちました。元々私のやっていたLockダンスというジャンルは大阪が歴史が濃く、個性たっぷりのおもしろいダンサーがたくさんいるという印象で、フリーターで自由の身だった私はおもしろい出会いを求めて23か24歳で大阪に移り住みました。

 

 

引っ越して、カフェでアルバイトをしながらダンススクールに通ったりしていましたが、やはりダンスチームを作ってショーがしたい!と思い、チームメイトを求めて練習場所(ミナミで有名なのはOCATとなんばパークス)やイベントに顔を出すようにしていました。

 

 

チームメイトを探す時って「バンド組もうぜ」っていう流れとだいたい一緒だと思うんですが、ダンスの技術うんぬんも大事かもしれないけど、何よりもフィーリングが大事なんです。こんな音楽が好きで、こんなダンスが好きで、こういうショーは嫌いで、こんなショーを観るとテンション上がるよね!っていう根本的な人間としての嗅覚というか感覚が近い人を探さなくてはいけないので、簡単に見つかるものではありません。

 

 

運命の出会い

 

 

現チーム『じかんどろぼう』のメンバーりんりんに出会ったのはそんな矢先で、まさに突然の出来事でした。知り合いのダンサーと練習していた時、たまたま隣で練習していた女の子がりんりんでした。一言二言だけ会話し、どうやら歳が近いということだけがわかって、その時はバイバイしました。

 

 

その後再びりんりんと出会ったのは、とある日のクラブイベントでした。去年閉店してしまった心斎橋のGrand Cafeで、知り合いのDJが回すというので遊びに行ったときです。踊りというのは不思議なもので、言葉をそんなに交わさずともお互いの間にコミュニケーションが生まれて、フィーリングが合う人とはすぐに仲良くなれます。私たち2人もまさにそうで、出会って2回めで急に距離が縮まりました。そしてひとしきり踊って汗だくになった後、休憩しようとバーカウンターで2人でお酒を頼もうとしている時に、あのイントロが流れてきたんです。

 

「タッ ラ、タララ タッ ラ♪タッ ラ、タララ タッ ラ♪」

 

「あっ!」と反応したときりんりんも同じように反応していました。「これ好きなんだよね」「私も。いいよね」次の瞬間にはにかっと2人で顔を見合わせ、ダンスフロアに走り出していました。フロアにいる人はまばらで、私たち2人だけが『ネイティブダンサー』で踊り狂っていました。きっとこれが映画のワンシーンだったら、笑顔で飛び跳ねている私たちがスローモーションで映っているシーンになると思います。

 

 

踊りきって、楽しくて爆笑しながらバーカウンターでビールを頼んで乾杯しました。 そこでどちらからかポロッと「この曲でショー作りたいな~」と言い出し、「いいね!」「・・・やる?」「やろっか!」と2つ返事で『じかんどろぼう』の前進のチームである相棒りんりんとの2人チーム『ノラシロ』が完成したのでした。

 

 

今でも『ネイティブダンサー』のイントロが始まると、チームを結成したときのわくわくする嬉しい気持ち、出会えた!始まる!っていう喜びに満ち溢れた気持ちが蘇ります。私にとって『ネイティブダンサー』は、間違いなく喜びの歌です。

 

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