bread house Bamboo

bamboo1

 

 

京都市北区、その中でも穏やかな印象のある紫竹の町。大宮玄以の交差点から西に小粋な町屋が並んでいます。その内の一つが、今回ご紹介する”bread house Bamboo”です。
 

物件に関しても、何十件も見て回ったそうですが、一番目に見たここ以外に考えられなかったとのこと。外観も確かにお洒落ですが、中に入ればきっと実感できるはず。小さなお店ではありますが、そこに並ぶ可愛らしいパンたち。壁に貼られた小学生が描いた絵。そして何よりも、店長さんの少しはにかみながらも、優しさのにじみ出た笑顔に、この建物がすごくしっくりくるんです。

 

Bambooさんのパンは夏にはレモンあんぱんやパッションフルーツクリームパン、秋には安納芋やカシスのパン等、季節感をとても大切にされています。サイズ感も少し小さめで食べやすいです。もっちりクロワッサンやバケット、複数種類ある食パンにもちょっとした風味や食感など、パン好きにとって痒い所に手が届くようなこだわりが詰まっていて、老若男女、近所や遠方などに関係なく多くのファンの方がいらっしゃいます。
 

是非とも足を運んで、その世界に触れてください。

 

INFORMATION

【住所】 〒603-8412 京都府京都市 北区紫竹下竹殿町16

【定休日】 月曜、第1・3・5日曜

【営業時間】 8時ごろ~18:30

【電話番号】 075-495-2301

【HP】 https://www.facebook.com/bhbamboo

 

 

 

 

 

――まずはお店のコンセプト、特徴、売りなどを教えてください。

 

 

現在一日に60種類ほど作っているんですが、朝食から夕食まで、お子様からお年寄りまでどんな方が来られても、何かしら提案できるようにしています。お店を始めてから5年位なんですが、最近は質にこだわる方が多くなってきたので、健康に配慮して全てのパンに全粒粉を使用しています。

 

 

――以前からずっとパン屋さんをされていたんでしょうか?

 

 

大学時代は福祉を学んでいたのですが、就職する際に知人の紹介で、嵐山の障害者の共同作業所で、パン屋が併設されている所に就職したのが始まりですね。そこから大阪のパン屋2店舗で修業をしてから独立をしました。

 

 

――なるほど。パン屋さんの修業は結構かかりそうですが

 

 

僕は7年から8年くらいだったんですが、10年以上される方もいらっしゃいますし、結構長いですね。最近は独立志向の若い職人さんが少なくなってきているようですけど。

 

 

――独立されるのはどのタイミングで考え始めたんですか?

 

 

最初の施設を辞めてからですね。この仕事で食べていこうと。食べていくんだったら、ゆくゆくは独立かなーという。当時はサラリーでは食べていけない状況でしたので。現在は結構いいサラリーが支払われている所が多いようですが。

 

 

――パン業界もかなり変わってきたんですね。

 

 

そうですね。当時はすごく厳しくて、保険なんかも少ない給料の中から自分で出していました。働かせてもらっているという感覚が強くて、人気店になればなるほど条件はひどかったです()

 

――厳しい時代を生き抜いてきたんですね。紫竹を選ばれたのはどういった理由からでしょうか。

 

 

松本:大学が佛大だったので、なじみのある地域ではあって、実際にお店を探す時にここが一軒目だったんですね。30軒位は見たんですけど結局ここが一番でした。中京区あたりも考えていたんですけど、あまり僕にはあまり合わなくて。そんなにガツガツできないんです(笑)

 

 

――確かにこの辺りは人も町もゆっくりなイメージがあります。先ほどこだわりを持ったお客様が多いということでしたが、ご近所の方が多いんですか?

 

曜日や時間帯によって変わりますが、普段はやっぱり近所の方が多いです。土日は遠方の方のまとめ買いが多いですね。900円以上お買い上げいただくと、隣のパーキング20分無料のメダルを差し上げています。今からの時間帯(夕方以降)は仕事帰りのお父さんとかが明日の朝食を買っていく事が多いですね。

 

 

――顔なじみが増えていいですね。

 

 

選挙なんか行っても「あぁ、どうも」みたいのは多いです()知り合いのパン屋さんでも、苦戦しているところはそういうのが少なかったりしますね。

 

 

――結構パン屋さん同士での横の繋がりもあるんですね。

 

 

結構ありますね。近所のところは挨拶に回りますし、仲の良いところは一緒にご飯食べて、「最近どう?」って話したりしていますね()あとは手作り市なんかで新しく知り合ったりとかですね。

 

bamboo8
 

――少し話は変わりますが、松本さんの考える『パン屋の魅力』とはなんでしょうか?

 

 

松本:『パン屋の魅力』ですか。『十人十色』というところですかね。同じようなラインナップを作っていてもお店お店によって味や食感が違います。もっと言えば、全く同じ材料で同じパンを作ったとしても、作る人が違うと微妙に違いますね。しかも京都のお客さんはその違いに結構敏感で、理由まではわからなくても、なんとなくこのお店が好きっていうのがあるみたいですね。そういうのは楽しいですよ。

 

 

――京都は人口に対してのパン屋の数、パンの消費量が日本一ということで、その辺りで舌も肥えているんでしょうね。

 

 

そうですね。僕、実家が和歌山の有田なんですが、北区と左京区を合わせたくらいの所にパン屋が3軒位しかないんですよ()それにお店も基本的なレベルが全然違いますね。ハズレがない。他の地域は都会でも飛び抜けているところはすごいですけど、美味しくない所も結構ありますよ。

 

 

――言われてみると、確かにぱっと入ったお店でも京都は美味しい所多いですね。あ、ここに有田のみかんの蜂蜜がありますね。

 

 

地元の友達のみかん農家さんが何故か養蜂にはまっていて、置いてって言ってきて()加熱してないので、栄養がそのまま残っていると。どんなパンにも合わせやすいですね。ヨーグルトなんかにも合いますし、おすすめです。


bamboo9  

 

――松本さんが最近気になっている事はありますか?

 

最近は……安保法案と辺野古移設の問題ですかね。沖縄は毎年行くんですが、観光客でもわかるくらい半々なんですよね。あ、あとは甲子園とかは気になります(笑)

 

 

――様々な事に敏感なんですね。そうなってくるとお休みの日にどう過ごされているのか気になるところです。

 

 

基本的には仕込みをしていますが、2ヵ月に1回位は息子と二人でかき氷を食べに行ってますね。結構グルメなんです。利きトマトとかもできます。

 

 

――こだわりが強いお子さんなんですね。パンも好きなんですか?

 

 

パンも好きですね。幼稚園で営業してます。自分の好きなものじゃなくて、お店として売れてほしいパンを紹介してます()

 

 

――5歳にしてその洞察力はすごいです()最後に松本さんの考える今後のお店の展望をお聞かせください。

 

 

今募集してるんですけど、まずは職人さんを入れたいですね。職人さんが入ったら、今できていない新作やもう少し凝ったというか、お客様の趣向に外れない程度にオリジナルのパンを作っていければと思っています。正直あんぱんやクリームパンに替わるものがあれば無くしてしまってもいいと思ってます。

 

 

――そこまでお考えなんですね。

 

 

今まではボジョレー解禁の時に作ったり、他の時もそうですけど、瞬間瞬間に凝ったものを作るっていうことはあったんですけど、それを継続していければな、というのがあって。でも体制的に難しい状態なので。

 

 

――それは僕たちも食べたいので、アンテナとしても職人さんの募集も宣伝協力させていただきます()本日はありがとうございました!

bamboo10

Profile

アンテナ編集部
アンテナ編集部kyoto-antenna.com
アンテナ編集部です。
京都の音楽やカルチャーの垣根を越えて交流をはかるサイトを作るために日々奮闘しています。

mail:kyoto.antenna@gmail.com