COLUMN

三つ巴!天下一ホニャララ会 – チープだけどグッとくるMV決定戦2017 –

2017.05.18

山田 和季山田 和季

 

アンテナ編集部が3チームに分かれて、それぞれ内容の異なった連載を週替わり掲載することになりました!今週はめたくそライターのかずー・シネマジプシーの安里人・おいしいもの好き東京ライターの優月の3名からなるチームです。生活する土地やリズムも異なる3人だから、好き嫌いは否めない……ってなことで毎回異なるテーマに沿った「自分の中のベスト1」を持ち寄って、どれが一番ふさわしいのかバトルしようじゃないか!というのがテーマ。誰が一番を決めるのかって?あなたですよ!3人の対話を読みきったところに投票フォームがございますので、ぜひぜひ清き一票を。最もNo.1に輝いた回数が多いアンテナメンバーにはもしかしたらご褒美が授与されるかも…?!

 

第五回目のテーマは『 チープだけどグッとくるミュージックビデオ』。お金がかかったMV、最先端の技術を駆使したMV、他にはない天才的なアイデアで作られたMV!アーティストの音源と同様に一番の楽しみのひとつであるMV。昔はプロモーションビデオとしてテレビなんかで見ることが多かったけど、最近はYOUTUBEの普及によってプロモーションのためというよりは、ビデオそのものがひとつの作品になっています。そんなMVの中から3人が「チープ」だけどいいなぁって思っちゃうMVをチョイスしてきました。そもそも「チープ」ってなんだろうね?お金がかかっていない=チープではないんだぞ!

 

 

優月セレクト フラワーカンパニーズ『涙よりはやく走れ』

 

 

優月: 今回のテーマは『チープだけどグッとくるMV決定戦』です!さっそく私から紹介させていただきすね。

 

 

 

 

かずー: うわフラカン!超若い!

 

優月: フラカンは2回メジャーレーベルからデビューしているみたいなんですが、その1回目のデビュー作品です。

 

かずー: グッときたポイントは何ですか?

 

優月: 1つ目はまずかずーさんが言っていた「若さ」ですね。ベテランバンドが初期に発表した、全然お金がかかっていない感じのMVに最近ハマっているんですけど。溢れ出る初期衝動というか、がつがつ感だけで最後まで押し切る感じが良いんですよね。あと、後半の振り切れる感じにチープさを感じるんですけどそれがかっこいいですね。

 

かずー: でもなんやかんやでこれは7枚目のシングルって書いているね。めっちゃ出しとるやん (笑)

 

安里人: 実は僕、フラワーカンパニーズ初めて聞きました。

 

かずー: わたしも全然初期のフラカン知らんなぁ。

 

優月: このMVは98年の曲なんですが、YOUTUBEのコメント欄に「Vo.の鈴木さんが村上くん(関ジャニ∞)に似てる」ってコメントがあって、それを見てからずっと村上くんにしか見えないです…… (笑)

 

かずー: ちょっと似てる!やんちゃな村上にしか見えなくなってきたぞ!具体的なチープポイントとしては謎のキラキラエフェクトが出てくるところでしょうか(02:07辺り、他)。おそらく唯一逆にエフェクトという手間をかけているのであろうが。プリクラの加工にこうゆうのあるよね。

 

優月: それによって逆にチープ感が増しているという。あとはオープニングの謎の色合いと謎のロウソクたちですね

 

かずー: あとは草がなぜかコマ送りでにょきにょき生えてくるところも気になった。NHKかな?感。

 

安里人: でも意外と手間かかってますよ、これ。コマ撮りってすごく時間もかかるし。

 

優月: たしかにそうですね……。こういう端々から感じられる90年代感にグッとくるんですよね。あと曲は普通に良いというところも◎

 

かずー: 大丈夫MVも全然悪くないよ…! (笑)

 

 

 

安里人セレクト Grailknights『Tranquility’s Embrace』

 

 

安里人: じゃあ次は自分ですね。今回『チープなMV』がテーマってことで、「どうしてチープなMVになるんだろう?」っていう理由を考えてみたんですが。①単純にお金がない②撮影技術がない③ウケ狙いなんかがあるなと。

 

かずー: 狙ってのチープか狙ってないでのチープかの分かれ目はありますよね。

 

安里人: ただ①~③のどれとも違う「MV以前にそもそもバンドのコンセプトから謎」ってバンドがありまして……とりあえず最初に言いたいのは「メタルのPVは魔境」ってことですね (笑)

 

かずー: そうきたか!!想像に易いぞ。

 

優月: その手があったか……

 

 

 

 

安里人: ドイツのももクロと呼ばれるGrailknightsってバンドです。

 

かずー: 誰が呼んでいるんですか……ももクロ……。

 

安里人: ネットのコアな人たちですね

 

かずー: おや、はじまりが全然メタルじゃないぞ?いつ本編はじまるの?いつ速弾きするの?

 

優月: 思ったより激しくないですね。「うぉーうぉー」って歌ってるのがじわじわくる……。

 

かずー: なんだこの地味レベルでクソみたいなCGは。すごい既視感あるCGだなとずっと思ってたけど、これ初代PSのゲームとかで出てくるタイプのCGだ。

 

安里人: ちなみにこれは2009年のPVなんですけど、映画だと「アバター」が公開され話題になっていた時期ですね。

 

優月: そんなに最近なんですね……。わからない……。

 

かずー: ほう、すごいアンチテーゼかな?だって飛行機の室内をCGにする意味あります?これ多分合成用の緑のスクリーンにぽつーんと座席だけ置いて撮影しているのかと思うと……じわる……。

 

安里人:そもそもメタルバンドがアルバムからMV作るって時に、なぜあえてしっとり系の曲で作ったのかというツッコミ……。

 

優月: 自分が思っていたメタル要素が入っていなかったんですが……。これのグッとくるポイントは何ですか?

 

安里人: グッとくるポイントは目を閉じて聞けば意外と良バラードってとこですね。

 

かずー: はっ……ツッコミに忙しすぎてその捉え方忘れてた。

 

優月: 完全に映像が主役になって曲があんまり頭に入ってこなかったですね (笑)

 

かずー: 他の曲はちゃんとメタルしてるんですか?

 

 

 

 

安里人: 他のMVはこんな感じ。やっぱりチープ路線なんだよね。

 

かずー: YOUTUBE開いたときに右に出てくる関連動画にエセキックアスみたいなやつらがたくさんいると思ってたら、こいつらもしやこれが正装なんですか……?

 

安里人: 設定としては、聖杯を巡って悪いドクロ仮面と戦うヒーロー集団ってコンセプトバンドらしくて、ライブ中にヒーローショーも始まるらしいです。

 

優月: ほかのMVもだいたいこういう感じということですか? (笑)

 

安里人: そうですね、バンドコンセプトからチープ狙いなんで。本国ではカルト的な人気はあるみたいで、そこそこの知名度なんじゃないですかね。

 

かずー: でもそこそこの知名度でこの毎回MV作れるの夢あるなぁ。メタルバンド、それぞれいろんなコンセプトをもっているとは思っていたけど、チープメタルバンドという存在がいたとは。奥が深い。

 

優月: メタルにもいろいろあると勉強になりました。

 

安里人: ちなみに緑の人は最近完全に禿げて鉄拳みたいな雰囲気になってます。

 

かずー: 鉄拳とのコラボ期待。MUSEとコラボしてるぐらいやから余裕やろ。

 

優月: 鉄拳がこのMVに出ていても違和感ないですね (笑)

 

 

 

かずーセレクト CONCORDE『Sons』

 

 

かずー: 最後は私の紹介です。今回のテーマ、「チープ」なのに良いMVって普通になくて、やっぱり良いMVは金が手かセンスがちゃんと詰まっているということに気が付いた。

 

優月: そうですよね、どっちの要素も持っているのを探すのがけっこう難しかったです。

 

かずー: 狙わないで結果チープになっているだけのやつはやっぱりそんなに良くないんだよなぁ。と思いながらこれをチョイスしました。

 

 

 

 

かずー: 今回、絶対だれかアニメMV出してきて被るんじゃないかと思ったけど被らなかったからよかった!CONCORDEっていうフランスのバンドです。

 

安里人: え、普通にカッコいいじゃん?どのへんがチープなの?

 

優月: 見入ってしまいました

 

かずー: そう。一体何がチープなのかというと、このMV絵面とか曲は全然チープじゃないんですけど、ストーリーにだけ着目するとチープじゃないですか?ありふれている言うと悪く聞こえるかもしれないですが、言い方をかえれば誰もが思い当たる節があって少しギクッとするようなストーリー。

 

優月: 何か起こるのかと思って見ていましたが、最後まで意外とベタな感じで終わったなというのは思いました。

 

かずー: 救いがちょっとない感じとか、でも日常で全然ありうる鬱々とした終わり方とか、すごい最近の日本の漫画を彷彿とさせるなと思って。最近鬱系の漫画多いでしょ (笑)。そういうところが商品として消費され尽くされた感のあるストーリーだなって思いました。それが結局いいんだけど。しかも2013年に文化庁メディア芸術祭で賞も獲っているんですよね。

 

優月: けっこう最近ですね!このバンドは、活動してどのぐらいになるバンドなんですか?

 

かずー: それがバンド名がひっかかりづらいのもあってあんまり情報が引っかからず……。ちなみに今年のメディア芸術祭、MVで優秀賞を受賞しているのは岡崎体育でしたね。

 

安里人:CONCORDEのこのデジタル感けっこう自分的にツボなんで今度digります。

 

かずー: 私のサーチ能力がゴミすぎて全然digれなかったんでぜひお任せします (笑)

 

優月: この絵のタッチが頭に残るというか、ちょっとどこか物悲しい感じが癖になりますね。

 

かずー: なんか○○デビューとか過去の呪縛とか、こういう外見・恋愛コンプレックスって日本人特有のものじゃないかと思っていたけど、フランスにもあるんやなーってちょっと不思議に感じたよね。そりゃあるだろうけど(笑)

 

優月: 今回は同じ題材でも、「チープ」の解釈が人によって全然違って面白かったですね!

 

かずー: チープの解釈むずかしいわー。

 

 

↓あなたが一番グッときたMVにポチっと投票をお願いいたします!

 

ちなみに第3回『GoogleMapで巡れる!行ってみたい街決定戦』の投票結果はこちら!

 

■優月セレクトーースピシュ城(スロバキア)……23%

■安里人セレクトーーオフリッド(マケドニア)……0%

■かずーセレクトーーアムステルダム(オランダ)……77%

 

 

 

 

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