COLUMN

フラッシュバック・エモーション vol.8

2017.08.17

稲本 百合香

 

【flashback】フラッシュバック

過去の出来事がはっきりと思い出されること。逆行再現。

【emotion】エモーション

 (心身の動揺を伴うような) 強い感情、感激、感動。

 

感情を大きく動かした出来事を思い出す時、そこには様々なカルチャーの存在がありませんか?「この曲を聴くと、楽しかったあの頃のことを思い出す」「哀しい時はいつもあの映画を繰り返し観たな」……そんな”喜怒哀楽×カルチャー”を毎回ひとつテーマに取り上げて、アンテナ唯一の女性チーム3人が思い入れたっぷりにご紹介します。

 

さて、満を持して”哀”のターン到来です。世の表現者たちは哀しみがあるからこそ作品を生み出すのではないでしょうか。そしてこれを読む皆さんも、数多の哀しい気持ちをカルチャーに救ってもらったことがあるはず。「自分だったら”哀”にどんなエピソードを書くだろう」と思い浮かべながら楽しんで欲しいなと思います。では、いざ、フラッシュバック!!

 

 

 

「哀しい時には音楽を聴いて、涙を流して浄化をする。」

 

これが私の日々や物事へのひとつの向き合い方であり、ある意味当たり前の光景のような気がしています。

音楽は人々の過去の記憶、出来事、感情を蘇らせることが出来るものとよく聞いたことがあります。

実際に私も「この曲を聴いた時、こんなふうに思ってこんなことがあったな。」と身をもって実感したことが何度もあるのです。

というわけで、このターンでは私が哀しくなった時に聴いた音楽から当時の記憶を呼び起こしたいと思います。

 

中学生の頃に感じた哀しみ『Only Stay:GARNET CROW』

 

中学生の頃の私は俺の人生、三種の神器にも書いたようにGARNET CROWのファン全盛期であり、日々聴いていた音楽は彼らの楽曲がほとんどだったので、自分に何か感情の動きがあった時も自然と彼らの音楽を求めて聴いていました。

中学生の頃って誰もが多感な青春時代で人間関係も複雑で、女子同士の人間関係なんてまあ平和なわけもなくって。なんだか私は当時からそういった人間関係が正直面倒でした。

 

「何で人に好かれる為に取り繕わないといけないんだ」とか

「陰口を気にしながら過ごさなければいけないんだ」とどこかで思っている自分がいて。

 

人間関係に悩んでいること自体が哀しいなと思っていたのですが

それでもそんな複雑な人間関係や人間模様が変わることは難しいので

この曲のこのフレーズを聴いて自分自身を納得させて感情の昇華をさせていたんだと思います。当時の私が強くあることが出来たのはこの曲があったからだと思っています。

 

 

話し合って解決しない事だってある どうしようもなく不可解 それでもやたら優しい見方をして 受け入れてく努力してる」Only Stay:GARNET CROW

 

 

 

 

大人になってから感じた哀しみ『それでも来た道:柴田淳』

 

私は自分のやりたいことを求めていながらも行き詰まっている時がありました。

実際にやりたいことを求めてやってみたものの、スランプのような感覚に陥って

「本当にこれからもやりたいことを続けていくのか、一度離れてしまうのか。」

私は自問自答を続けていました。

 

毎日どうしようもなくそのことに悩んでは泣いてを繰り返していた時に

当時の職場へ向かう移動中、柴田淳さんのアルバムを聴いていたのです。

駅のホームの椅子に座りながら彼女の曲を聴いていたことを未だに覚えています。

 

「見せかけだけの夢でもいい 偽りだらけの優しさでいい もう頑張らなくていいのよって 言ってくれないか 」それでも来た道:柴田 淳

 

今、改めてこの曲の歌詞を見ると、この曲をあの時ずっと聴いていたのは

「これまで頑張っていたけれど、自分が抱えているものを一度置いてもいいんだよ」

どこか張り詰めていた自分の気持ちにこの音楽が寄り添って欲しいと無意識に願っていたのかなと思います。

 

 

 

 

いつ、どんな時も自分の傍にあるもの

 

日々過ごしていると、落ち込んだりやるせない気持ちになったりして

ただただ悲しくて涙が溢れることもありますが、そんな時にこうして私は

いつも何かしらの音楽に救われて前を向けているのだと思います。

月並みな言葉ですが、やっぱり音楽のパワーって凄いなと実感します。

 

音楽は字の如く、音を楽しむものでもありますが、時に人を救うことも出来る。

哀しい時に音楽を聴くと、自分のやるせない気持ちに寄り添ってくれてその時聴いた音楽がより一層自分にとって大切なものになり、大切な想い出となっていく。

 

涙を流したきっかけは哀しくても音楽を聴いて涙を流せることは私は一種の美しさだと思うのです。だからこれからも私が立ち止まった時には傍にいて沢山助けてねってそう、思っています。

 

 

 

 

過去の記事

 

①vol.1 by キャシー

 

②vol.2 by 稲本百合香

 

③vol.3 by 齋藤紫乃

 

①vol.4 by キャシー

 

②vol.5 by 稲本百合香

 

③vol.6 by 齋藤紫乃

 

③vol.7 by キャシー

 

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