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堤バレンシアへ行く 11日目

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朝フェルナンドが出て行くタイミングで目が覚めた。折角なので下まで見送りに行く。ぜひともマドリッドも楽しんで来て欲しい。寝起きそのまま朝食へも行くことにした。バレンシアの今回の宿には朝食が付いており、大体どこのホステルも簡単なバイキング式の朝食になるので、シリアルとパンを食べる。昔バルセロナのホステルで食べたシリアルの100倍は美味しい。普通に食べられる味だ。これは嬉しい誤算だった。

 

 

 

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飲み物もたくさんある

 

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チョコ味のシリアルが美味しいけど鹿の糞のような見た目なのがいただけない。何故丸めた

 

 

 

朝食をテキパキとすませ外に出る。今日はやりたいことがいくつかあって、ひとつ目は市場に行くこと、ふたつ目は水族館に行くことだ。市場は午前中しかやっていないので、先に行かねばならぬ。旧市街の方へ歩いて15分、大体の方角は掴めている。しかしその前に、色々試してもクレジットで現金をおろせないので、トラの子の残りの1.5万を換金する。換金所も同じ方角で都合がよい。

 

 

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朝は本当に人がいない、昼もそんなにいないけど

 

 

 

無事に1.5万は110ユーロへと姿を変えた。今、円が本当に安い。タイミングがあるから仕方ないが、このタイミングで海外に行くのはお勧めできない。基本的にヨーロッパでは、スーパーでもパン屋でもどんな店でもクレジットが使える。だが稀に使えない場所があるのと、なにかあったら怖いのである程度は現金を持っておきたかった。現物主義者なので少しホッとしたので、そのまま市場へ向かう。

 

 

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この中に店がぎゅうぎゅうに詰まっている

 

 

 

中はかなり賑わっていた。野菜、肉、魚介、その他のお店が区分けされて、所狭しと並んでいる。何故人は市場へ来るとテンションが上がるのか、偉い人に調べていただきたいものだ。例外はなく僕もかなりウキウキしていて、買うわけでもないのにそこら辺をずっとウロウロしていた。モロッコと違い写真を撮りまくっても嫌な顔ひとつされなかったのでよかった。喉が渇いたのでオレンジジュースだけ飲む。今日も暑くなりそうだ。

 

 

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果肉入り 1ユーロ

 

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見たことない野菜もある

 

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生ハム食いてぇな

 

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海が近いからかどれも新鮮だ

 

 

予定より早くホステルを出発したせいか、思ったより時間がある。時刻はまだ10:30だ。せっかくなので他にも何か見たいと思い、地図を広げると現代美術館が近くにあるようだ。徒歩5分くらいなのでそのまま歩いて向かうことに。遠くになにか大きめなそれっぽい建物が見えたので、とりあえずそこに入ってみることに。

 

 

 

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外は古いが中はきれいだ

 

 

 

なんだか雰囲気がおかしい。よくよく見てみるとここは博物館で、現代美術館は隣にあるようだった。受付で値段を聞いてみると2ユーロとのこと。安いしどうせならと思い中に入ることにする。昨日見たマドリッドの博物館よりは小さいものの、展示方法に工夫があって中々面白い。ただ注釈に英語がなく、オールスペイン語のため何を書いてあるかは全くの不明。ただ昨日と同じように、人類の飽くなき情熱にほだされて今日もまたグッときてしまった。

 

 

 

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コルセットでこうなるんだって

 

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これ何に使うかわからんけどスチームパンクっぽくてあがる

 

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昔からなんにも形が変わってない

 

 

博物館もそこそこに、今度は現代美術館へ向かう。本当にすぐ隣でかなり近代的な建物だった。しかし扉が全て閉まっており、扉の前をうろちょろしていると、それを見かねた警備員のおっさんが近寄ってきて昼からしか開かないと教えてくれた。近くに時間をつぶせる場所もなさそうなので、後日寄ることにする。

 

 

 

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かっこいい

 

 

 

換金をする時にはパスポートが必要なため、まだ持ち歩いていた。あまりパスポートを持ってうろつきたくはないので1度宿へ戻ることに。ちょうどいいことに、このあと予定している水族館への道の途中にホステルが位置している。小腹が減ったのでパン屋へ寄り、気になっていたパンとコーラを購入。パンはサクサクで、中は玉ねぎとツナを炒めたものが入っており、コクがありかなり美味しかった。これはまた明日も食べたい。

 

 

 

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点心にもありそうな形よね

 

 

 

食事をすませiPhoneを充電。写真を撮りまくっているので電池の減りが非常に早い。ふと、バレンシアでならα6000を直せる、もしくは代わりのものを買えるのでないか?と思い、iPhoneを充電している間に電気屋へ向かう。宿のおっさん (昨日とは別おっさん天使) が近辺にふたつあると教えてくれた。早速カメラを持って向かう。

 

 

 

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中はヤマダ電気みたいなテンション

 

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1番えぇとこで壊れおってからに

 

 

 

僕が使っているのはSONYのミラーレス一眼のα6000だ。一眼レフは重くて荷物になるのと、盗難が怖くて今回はこいつを持って旅に出た。値段は見た感じ日本で買うのと同じか、少し高いくらい。恐らくレンズの故障とみられるので、レンズ単品での購入が可能か聞く。「NO」やっぱり無理でした!ただその店員がこの辺で一番よさそうな別の店を教えてくれたのでそちらにも行ってみることに。

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こちらはかなりアダルティで落ち着いている

 

 

 

先ほどの店から歩いて5分、わりとわかりにくい店だがなんとか到着。ここにもちゃんとα6000は置いてあった。やるやんけSONY。しかしここで聞いてもやはりレンズの単品売りはしていないとのこと。結局最後までiPhoneでいくしかないようだ。

 

 

 

宿に帰りiPhoneを拾ってそのまま水族館へ歩く。水族館があるのはバレンシアが誇る芸術科学都市という場所で、シアターから科学館、劇場などが全て一緒になっている場所のようだ。宿からは海に向かって歩いて約30分。近所からバスも出ているようだけど、折角なので歩いていくことにした。今日もバレンシアはかなり暑く、真昼間のためかなりの汗をかく。しかし住宅地を抜けて芸術科学都市が見えた時、かなりの興奮を得られたのでよしとしよう。

 

 

 

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工事をしていた 

 

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僕はこれはゾッコンになった!

  

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中には入れなかった

 

 

 

海が近いため少し湿気った風が吹く。歩道を抜ける風がめちゃくちゃに心地よい。僕はシアターになっている白い建物にすっかりヤられてしまった。巨大な海洋生物の骨格を思わせるような白いむき出しのフレーム、そのフォルム、そしてサイズ感!とてつもなくかっこいい。ミーハーで申し訳ないのだが、僕はカサ・バトリョが好きだ。そのオマージュを感じさせつつも昇華したような風格がこの建物からは感じられた。

 

 

 

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こう見るとふたつでひとつの鯨のようだ

  

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空の青とのコントラストがいい

 

 

 

水族館は1番奥にあるので、建物の写真を満足するまで撮ってから移動する。大人ひとり27ユーロの入場料、かなり高い。ちょっとウッとなってしまった。この水族館は主に地中海の生物を中心としており、約5000種の生き物がいるみたい。

 

 

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OCEANOGRAPHICって言い方かっこいいね

 

 

 

ここには日本の水族館と違って順路がなかった。入ったらいきなり「はい」と放り出されるので、適当に歩き始める。

 

 

 

最初に入ったのは海獣コーナーだった。トドやホワイトイルカがいる。実は僕はあまり海獣が好きじゃない。目から感情が読み取れずなんだか怖いのだ。あと正直なところ、海獣やペンギンさん等、どこの国のどこの水族館でも同じものが見られるため、あまり興味がなかった。なので海獣コーナーは早々にパスをした。

 

 

 

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ドーナツ状の展示は面白い

 

 

 

僕は薄っすらと、”ヨーロッパ最大と謳っているわりに実は結構小さいのでは…?”と感じていた。その予感は的中し、展示スペースは細かく分かれ、全部で10を少しこえるほど。また日本でよく目玉にされるような、”大水槽”と呼ばれるようなサイズのものもあまりなかった。そしてあくまで展示は”地中海の生き物”で、僕が望むような生き物は見られそうにない。お、っと思ったのは黒いカワハギくらいのものだった。ただこの水族館はどの生体も怪我やスレがなく、健康で管理状態がよかった。飼育員たちの愛が感じられる。

 

 

 

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なかなかいいサイズ

 

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僕はニョロっとした生き物に弱い

 

 

 

そもそもよく考えたら僕は水族館でも、あまり海水魚には興味がない。たくさんの人が群がる煌びやかな熱帯海水魚のコーナーや、ちびっ子の集まるペンギンさんのコーナー。どれもこれも面白くない。それよりも入った瞬間にムワッとした湿気で、誰もが足早に通り過ぎたくなる”アマゾンの魚たち”みたいなコーナーの方が好きだ。現在確認されている魚種は約3万に近いが、そのうち淡水魚は1.2万種ほど。地球全体に占める水の中で、淡水の割合は0.01%にすぎないにも関わらず、40%近くの魚種は淡水に生活しているとうことになる。海水魚に比べ淡水魚たちは交わることがなく、各々が各々の環境へと適応していった。そのため過度なガラパゴス化が進みそのようなことになったと言われている。だから海水魚に比べ、自国だけで見られる淡水魚の方が圧倒的に少ないのだ。中にはテッポウウオみたいな漫画の設定みたいな魚がいたり、ピラルクのような化け物が狭い狭い川に潜んでいたりする。やはり見るなら淡水魚がいい。

 

 

 

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器用だよね https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%9D%E3%82%A6%E3%82%A6%E3%82%AA

 

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神々しい…… https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BC

 

 

 

長居するかと思っていたけど案外早く水族館を出てしまう。また歩いて宿まで帰ると、この時点で時刻は1830。朝から歩き詰めで疲れてしまったので、少し休んで20時頃にご飯を食べに行くことにする。

 

 

 

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ロゴがかわいい

 

 

 

これは昨日僕が散歩中に見つけた”SUSHI SHOP”というお店なんだけど、みなさんはどうだろうか、もし外国へ来てこれを見かけたらこのお店に入るだろうか?わざわざ外国まで行って寿司なんて食いたくない、確かにそういう人も多いと思う。でも個人的には、地雷っぽくても一度気になると入りたくて仕方がなくなる。「スペインにいるならバルの写真でも早く撮ってこい」、その言葉もよくわかる。それは後日撮るので今日はここへ行かせて欲しい。

 

 

 

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メニューすげぇ凝ってる

 

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サーモンばっかりじゃねぇか!

 

 

 

SUSHI SHOPはサンタマリア大聖堂のお膝元という、最高に恵まれた立地にある。店を覗くと板前さん (スパニッシュ) にテラスで食べるか店内で食べるか聞かれた。そりゃあどうせなら気持ち良くテラスで食べたい。バレンシアの西陽が眩しかった。

 

 

 

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ちゃんと箸もあるよ

  

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醤油らしきものがふたつ出てきた。何も書いていないからわからない……

 

 

 

どうせ食べるならここにしかないものと、普段食べてるもの両方入っているものを食べたいので、スタンダードな盛り合わせを選ぶ。内容はサーモンの刺身、サーモンの握り、サーモンの炙りの握り、鮪の握り、海老カツカルフォニアロールのセットだ。値段は約20ユーロ。スペインでは寿司は高級品らしい。時間がかかるかと思っていたが案外早く出てきた。

 

 

 

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見た目は結構いい感じ…?

 

 

 

見た目は悪くない。むしろ美味しそうだ。それよりも問題はこの醤油とソースらしきボトルだ。小皿はひとつ、ボトルはふたつあり、出し間違えるとソースで寿司を食べるはめになる。ひとつ小皿にいれてみる、味を確かめるとソースだった。出したからにはしょうがない、ソースに合いそうな海老カツカルフォニアロールから食べてみる。

あれ、結構美味しい……?カツがベチャベチャなことをのぞけば案外悪くない。ソースとの相性もよかった。小皿のソースを海老カツカルフォニアロールで片付け、もう片方をいれてみると醤油だった。安心したのでサーモンの握りを食べてみる。わさびを控えめに乗せて食べたせいで、あまりきかなかった。もう一度今度はわさびを多めにつけて食べる。うーん、全然わさびが辛くない。それ以外はサーモンも案外普通。脂はそこそこノっていて、何故か味は薄い。不思議な味だ。鮪も同様だった。と言うか鮪は何故か食感が牛肉に近く、さらに不思議な感覚だった。

一番美味しかったのはサーモンの炙りで、ソースが付いているがこれは日本でもいけそう。ただシャリが全てカチカチに握ってあり、思ったより腹にたまる。余裕があればバルでピンチョスでもつまもうかと思っていたが、ちょっと難しそうだ。

 

 

 

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こんなに美味しそうなパエリャもあるのに!

 

 

 

メニューの写真を撮っていると最後に店員さんがメニューを一冊くれた。スペインにチップの文化はないが、対応が良かったりした時には渡しても構わない。なので財布に入っていた小銭を渡す。今日の日記を書き終えて、また何か食べられそうならバルにでも行こうかなあ、そう思いながら宿路についた。

 

 

 

続く

 

 

 

堤モロッコへ行く 1日目

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Profile

堤 大樹
堤 大樹編集長
何をやるにも言い出しっぺなので、大体最後は自分でやるはめになる。バイタリティのみで世の中を渡り切るべく奮闘中。「ロジカルってどこに落ちてるんですか?」Amia Calvaというバンドでも活動中。

バンド:http://amia-calva.com

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