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ナノボロフェスタ2014 2014.08.31

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京都のDIY音楽フェス・ボロフェスタのプレイベントとなるナノボロフェスタ。2日目となるこの日のチケットはソールドアウトしており、この夏に行われたイベントの中でも特に熱い一日となった。そんなナノボロ2日目のハイライトをお伝えしたいと思う。
 
 
 
この日のトップバッターは不動の人気を誇る3ピースロックバンド・バズマザーズ。昼間の12時にも関わらず、満員のフロアがバズマザーズを迎え入れライブはスタートした。1曲目から機材のトラブルがあったものの、そんなことは気にも止めず時間を惜しむかのようにライブを進めていく。Vo.山田は長い前髪の隙間から獣のような眼光を光らせ力強く叫ぶ。それに絡み合うような切れ味のあるギターにうねるベースの重低音、さらにはバスドラの音が腹の底にずしんとのしかかり、まるで音が襲いかかってくるような錯覚を覚えた。長い一日の幕開けにふさわしい盛り上がりと熱量を残して終わったライブが今でも脳裏に焼き付いている。
 
 
 
「昼から飲めるしあわせ!」とステージに上がったnayutaの3人は楽しそうにニヤニヤとしていた。フロアに目をやるとオーディエンスたちも同じような表情をしている。彼らはまるで音というおもちゃを手に入れた無邪気な子供のようにライブを楽しんでいるのがとても印象的だった。即興で曲を作っているかのような予測不可能な曲の展開に驚き、次は何が飛び出してくるかと期待している自分に気がつく。自由に音楽を楽しむスタイルを持つnayutaはボロフェスタに出演する他のバンドからは一線を画した存在だ。本祭にも出演が決定している彼らのライブで多くの人が度肝抜かれるに違いない。

 

 


nayuta

 

心の奥底にある情熱を隠して、平静を装い、涼しく笑っていることがかっこいいことなのだろうか?京都のBaa Baa Blacksheepsの歌を聴いているとそんな深層心理を問いただされているような気分にまで落ち入る。歌に寄り添うギターとタイトなリズム隊の紡ぎだすグルーヴの上でVo.神部の歌声は力強く響き渡る。情熱を隠すことをやめ感情をきちんと外にぶちまけ、自分たちの「今」を必死に伝えようとするバンドへと成長を遂げた彼らがnanoステージで熱いライブを見せてくれた。「未熟な僕たちだけど、本気でやっています。本気で見てください。」彼らの晴れの舞台となるボロフェスタ本祭出演への抱負を語った。ぜひとも一人でも多くの人に見てもらいたいバンドだ。

 

気がつくとnanoのフロアは身動きが取れないほどの満員。次に登場する水曜日のカンパネラを待ち構える人々の高揚した気持ちが渦を巻き、そのただならぬ空気にライブ前から圧倒されていた。水曜日のカンパネラのライブはVo.コムアイひとりがステージに立ち、ラップトップの再生ボタンを押して歌うスタイルだ。曲は“星一徹”や“マリー・アントワネット”をモチーフは誰もが知っている有名人物で、それを水曜日のカンパネラ独自の解釈で昇華し骨太なトラックに乗せて歌う。“星一徹”では満員の人をかき分けてフロア中央でちゃぶ台返しを繰り返し、“マリー・アントワネット”では「お菓子を食べればいいじゃない!!」と絶叫しながらチョコレートをフロアに投げつける。彼女の繰り出す最新系のエンターテイメントから不思議と目を離すことができなかった。

 


水曜日のカンパネラ



松ノ葉楽団

 

自分もボロフェスタというフェスの一員、または一部になってしまうような『ボロフェスタ・マジック』みたいなものがあると私は思っている。それはDIY故、だろうか…理由は説明できないのだが、この日はそれを松ノ葉楽団のライブでなによりも体感した。マドラグにいた全員にライブを楽しもうとする雰囲気が充満していて、この日ダントツで楽しかったのは松ノ葉楽団のライブであった。手拍子に、合唱、乾杯。隣にいる知らない人ですら、長年の連れかのごとく一緒に盛り上がる光景は他ではなかなか体感できないものだ。彼らの気持ちよいアンサンブルや、小気味良いリズムがその雰囲気を助長させ、ふわふわと酔っ払ったような気持ちよい感覚にさせてくれる。至福の25分であった。

 
 
 

「俺が何しに来たかわかる?わからないよね。遊びに来ました!」と満面の笑顔でライブを始めたフジロッ久(仮)。Vo.藤原は6月に京都で行ったライブで左足を骨折、この日もパイプ椅子に膝をついてライブをしていたのだが、そんな怪我もお構いなしのパワフルなライブを見せてくれた。この日出演していたどんなバンドよりもハッピーな空気をまとい、フロア中にその空気を伝染させる。ピアノやパーカッションがお祭りムードを盛り上げ、オーディエンスも踊りまくっていた。最後には骨折しているにも関わらず藤原がフロアに飛び込んでくるという場面も。ボロフェスタ前夜祭で全快した彼らが、これ以上のライブを見せてくれるのかと思うと、今から楽しみで仕方がない。
 

 


フジロッ久(仮)

 

ラストは福岡の重鎮シンガー・ボギー。とりあえず、といってオーディエンスを全員座らせ、nanoが瞬く間に彼の部屋となった。昨年のボロフェスタの苦労話や、息子で絵描きのモンドくんの宣伝を交えたりと、終始リラックスしている。どこにいても自室でくつろぐような素の姿のボギーだからこそ、多くの人に愛されるのだろう。彼の自由さに一種の羨望のまなざしが向けられる。独特なリズムで口ずさみ、はたまたまくし立てるように歌う。最後は胴上げまでしてライブは終了。笑いが心地よく感じられる時間であった。

 


ボギー

 


総じて、ボロフェスタのパワーを感じさせられた2日感であった。ジャンルや世代を超えたラインナップを揃えられるのは京都でもボロフェスタだけであろう。

 
 
10月24日に迫ったボロフェスタ本祭へ向けてより期待度を高めてくれたナノボロフェスタ。本祭のラインナップを出揃い、今年がどんな祭りになるのかより一層楽しみになった。そんなボロフェスタ本祭もアンテナウェブ版では総力取材予定です。そちらも合わせてお楽しみに!

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