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ボロフェスタ2014 day2-10m stage編-

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HAPPY
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京都府綾部市で結成された幼馴染5人組バンド・HAPPYの登場だ。最近では国内の様々な大型フェスにも出演。彼らの勢いは日本だけに留まらず今年行ったUSツアーも大盛況を収めている。SEのエレクトリカルパレードをバックに彼らは登場。それだけで今からのアクトに期待感がグッと高まる。ステージ後ろの幕も開き大きなステンドグラスがお目見えした。「ボロフェスタ、おはようございます!楽しんで」とVo.Alecが言うとワクワクするようなビートが鳴り始める。日本人離れしたフォーキーでノスタルジックなサウンドが彼らを物語り、AlecとSyn.Ricの開放的なコーラスが彼らの音楽に浮遊感を増させる。音楽に対して一切の身構えを見せない彼らは、常に自由な攻めの姿勢で音と全力で戯れていた。ポップな魔法に包まれまさにバンドの名前通り会場を多幸感でいっぱいにし、彼らはステージを後にした。(text:アンテナ編集部)

 

 

 

KING BROTHERS
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奴らがここにやってくるとなったら、どんなライブになるのか……。KING BROTHERSの出演が発表された瞬間から期待に胸を膨らませていた。結論から言うと、その期待は軽く飛び越えるほど圧倒的なライブであった。

 

 

突き刺さるように強烈なサウンドでKBSホールの広いフロア、何百人ものオーディエンスをを瞬く間に支配。誰もかれもが拳を突き上げ、彼らに遅れを取らないように食らいつく。もはやお決まりだがいつ来るのかと待ちわびていた「ニ・シ・ノ・ミ・ヤー!!」コールは、何度聞いても鳥肌立つ。終盤にはドラムセットをフロアの中央に下してライブを再開。マーヤがフロアに埋め尽くされたオーディエンスの上を時計回りに悠々と泳ぎ、叫ぶ姿が今でも脳裏に焼き付いている。こんなライブ見たことないし、こんなライブはKING BROTHERS以外にはできないはずだ。彼らの唯一無二の存在感を再確認できたようなライブであった。(text:岡安いつ美)

 

 

畠山美由紀
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サウンドチェックの段階から会場には大勢の人が集まり始めていた。その美しい歌声に自然と吸い寄せられた人もが多いかったのではないだろうか。人を惹きつけて止まない美声の持ち主こそ畠山美由紀である。

 

 

1曲目では研ナオコの“かもめはかもめ”のカバーを披露。ゆるやかなサウンドに艶っぽくアダルティックな歌声がKBSホールに響き渡る。歌声のあまりの美しさに思わずうっとりとしてしまってメモをとり忘れそうになってしまった。周りを見渡す様々な世代のオーディエンスが彼女に目を向け、老若男女に愛される歌い手なんだと実感した。“わが美しき故郷よ”では彼女の地元宮城のことを歌い、美しい海の光景が目に浮かび匂いや空気までが伝わってきた。八代亜紀の“おんな港町”やテレサ・テンの“時の流れに身を任せ”のカバーも披露。会場の隅々までビブラートが響き渡り日曜の午後を素敵な歌声で彩ってくれた。(text:アンテナ編集部)

 

 

 

BELLRING少女ハート
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言ってしまうと、ズバリ学芸会以下!ぶれてばかりの歌に決まりきらない決めポーズ、極めつけはぐだぐだのMC……。いやいや、その発展途上っぷりこそ「ベルハー」ことBELLRING少女ハートがここまでの人気を誇る理由なのだ。

 

 

巷にあふれるアイドルの中でもズバ抜けて隙だらけの彼女たちだが、アグレッシブさでも群を抜いている。一曲目”c.a.n.d.y”からブチ上がり、”The Edge of Goodbye”では口いっぱいに含んだ水をファンに向かってスプラッシュ攻撃、”サーカス&恋愛相談”ではカラスそっくりの黒い羽をまとった両腕がちぎれんばかりの激しいダンス。共演のロックバンドたちより遥かにロックしている。ファンとの連携もばっちりで、突如としてフロアに巨大な穴ができたかと思えば、次の瞬間にはモッシュが巻き起こる。そして圧倒的だったのは彼女たちのトレードマークとも言える腹の底からの絶叫。楽曲のクオリティの高さも相まって、もはや現代舞台芸術作品としての体を成している(かもしれない)ステージに、アイドルの、いや人類のさらなる可能性を見た。(text:高石瑞希)

 

 

 


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「未完成だけど新曲やってもいい?」とリハーサルでいきなり新曲を、しかもほぼ完成された状態のものを演奏し始めたのは髭だ。ライブが始まる前から名曲のにおいがぷんぷんする新曲にフロアが大きく揺れる。「ゆったりした曲から」と言って始まった“ミスター・タンブリンマン”から“ブラッディー・マリー、気をつけろ!”、“黒にそめろ”、“それではみなさん良い旅を!”あたりのキラーチューンを投下し、フロアからは歓喜の声援が鳴り止まない。そして彼らの奏でるとてつもなくファニーでシニカルなロックにノックアウトされったぱなしであった。ライブは時間が経つにつれてじわじわとテンションを上げていき、ラストは“テキーラ!テキーラ!”で爆発的な盛り上がりを見せた。

 

 

個人的にずいぶんと久しぶりに彼らのライブを見たのだが、いつどんな時に見ても変わらず髭は髭であることを感じさせてくれて、安心したような、またその先もちょっと見てみたいような、そんなことを思わせるライブであった。(text:岡安いつ美)

 

 

 

クリープハイプ
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ジャンルも世代も入り乱れた大いなる手作りフェス、ボロフェスタ2014。前夜祭・本祭の計3日間を締める大役を任されたのは今年春に日本武道館での2days公演を成功させ名実共に最強のロックバンドとなったクリープハイプ。異論なし。”オレンジ”を皮切りにGt./Vo. 尾崎世界観のハイトーンヴォイスが攻撃的にあぶり出してゆくのは、僕らみんなが持っている生々しい感情の一番底の部分、そして互いを諦めきれない人間どうしの哀しい姿そのものだ。

 

 

尾崎がMCで、初めてフェスのトリを務める喜びを語る。インディーズ時代の悔しい思い出を清算するように、ありったけの覚悟と気合いを込めて演奏を続ける彼ら。フェスティバル全体がひとつの終わりに向かって進んでいくのがわかる。社会の窓”から”HE IS MINE”へ、MC土龍も加勢しまばゆいステンドグラスをバックに「セックスしよう!」のコールが聖句のように響く。昇天間違いなしのエンディングだ。それだけではない、なんとアンコールでは未発表の新曲を披露。寄り添うような温かさを持った一曲で彼らの、そしてこのイベントの明るい未来を提示してみせた。(text:高石瑞希)

 

 

 

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