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【則松弘二の見たボロフェスタ2016 / Day1】And Summer Club / 岡崎体育 / クリトリック・リス / tofubeats

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アンテナでは今年のボロフェスタのレポートを、ステージごとにアップするのではなくライブを見たライター別にアーティストをまとめています。少々探しにくいかもしれませんが、これはボロフェスタの掲げる”あなたの好きな音楽”と”私の好きな音楽”を繋げるというテーマを、ライブレポートでもなんとか再現したいと思ったからです。

各ライターのシフトは本人たちに決めてもらっていて、個人の趣味や趣向を反映させました。この記事を見る人が「このライターの趣味は自分に似ているから、レポートに載っている見れなかったバンドをチェックしてみよう」と、ライターというフィルターを通して新しい音楽との出会いの場所にしていただけたら幸いです。

 

 

則松弘二のボロフェスタ一日目

And Summer Club⇒ 岡崎体育⇒ クリトリック・リス⇒tofubeats

 

 

 

■And Summer Club

 

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昼下がりの地下ステージは満員で、階段にも人が溢れていたため、後ろからステージ上を見るのも困難な状態だった。さらにお客さんたちが口を揃えて言っていたのは「暑い」。確かに暑い、暑すぎる。そんな地下ステージをさらに熱くさせていたのがAnd Summer Club。2013年結成の彼らはボロフェスタには初めての出演だったが、サイズこそ普段出演しているライブハウスと変わらないが、見えている風景は大きく違っていたはずだ。

 

 

彼らが演奏した曲のほとんどが2分から3分ほどで、そんな軽快なガレージロックを立て続けに演奏するんだからフロア内も盛り上がらないわけはない。みんな汗だくになりながら楽しそうに身体を揺らす、音楽での熱狂がそこにはあった。一日目の初っ端から、僕が昔から好きだったこんがりおんがくの魂に火を付けられた。

 

 

 

■岡崎体育

 

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今年もっとも京都を賑わしたのは間違いなくこの男だろう。今年メジャーデビューを果たした岡崎体育は、昨年はナノボロフェスタの出演だったが、今年は1stステージに大ステップアップ。もちろん会場は早い時間から満員で、彼がスターダムに上り詰めたことはお客さんの反応が証明していた。

 

 

登場の“Open”でホール内をいきなり煽りに煽り、雰囲気はすでに岡崎体育の世界だ。MCでは自らを「商業音楽の化身」と称するなど、キレキレ。“call on”では客に対して、無茶振りのコール&レスポンスを要求するが、お客さんはうまく対応できない。それにも関わらず、場がどんどん盛り上がっていくのは、去年より大きなステージを経験した岡崎体育の実力に違いないと思う。“Voice of heart 2”真面目に歌ったと思えば、お約束の心の声などの期待を裏切らないパフォーマンスを全力で見せてくれた岡崎体育。ラスト“Q-DUB”では正真正銘KBSホール内の全員を巻き込んで跳ねるほどの一体感が生まれ、ボルテージは最高潮のままステージを終えた。

 

 

 

■クリトリック・リス

 

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去年は不参加だった、『Mr.ボロフェスタ』ことクリトリック・リスが一年越しでボロフェスタに帰ってきた。それも今までは地下やロビーを盛り上げてきた彼にとっても念願の、ホールステージでの出演だ。

 

 

恒例の“酒相撲”から始まり、クリトリックリスが一気飲みするたびにホール内から熱狂的な野次が飛ぶ。一曲目の”柳瀬部長”が終わると”もう一人のスギム”に扮したnanoの店長土龍に、去年出演できなかった恨み辛みを遠慮なしにぶつけるが、47才の誕生日を祝われてかわされていた。

 

 

ライブでは定番の“ライス&ライス”ではステージから降り、観客にコールを求める。さらに、子供を捕まえてステージに上げるなどいつものようにやりたい放題。想像の斜め上をいく、クリトリック・リスのライブにステージのサイズは関係なかった。終盤の“バンドマンの女”、“桐島、バンドやめるってよ”の歌詞をじっくり聞いていると、色々な悲哀を彼の視点でうまく切り取りとっていることがよく伝わり、「実は根が真面目」というのも頷ける。最後の「サラリーマン辞めました、ここから始めます」のMCにホール内は大興奮で、昔から見てきた人にとっても感慨深いステージになったはずだ。

 

 

 

■ tofubeats

 

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tofubeatsはジャンル問わず様々なアーティストとコラボレーションしたり、楽曲を提供したり昨今の音楽シーンを語る上で外せない存在だろう。彼のライブは、お客さんが何を欲しいているのか熟知した、DJならではのステージだった。ライブの頭から丸の内サディスティックで演奏を始めると、超満員のホールのテンションは一気に最高潮に。その後は“No.1”でのゆったりとした雰囲気から、森高千里とコラボし話題となった“Don’t Stop The Music”に繋げて大人の雰囲気を演出した。

 

 

“朝まで終わることがないダンスを”でみんなが大合唱し、そのまま“ディスコの神様”へ。ボロフェスの初日はメトロでのイベントもあり、そこへ繋がるような出演日時なのだとしたら、ボロフェスタの組んだタイムテーブルはさすがの一言。思惑通りこの夜がノンストップで、楽しいものになることを予感させられたのは僕だけじゃないはずだ。

 

 

終盤、誰もが聞きたかった彼の出世作の“水星”のイントロをチラ聴かせするなど、”いけず”なステージングでホール内は最後までtofubeatsの手のひらの上で転がされていた。

 

 

 

【Day1】

▼山田和季:渡辺シュンスケ / jizue / ゆーきゃん 明るい部屋バンド / Gateballers / DENIMS

▼小倉陽子:台風クラブ / あっこゴリラ / CHAI / 夜の本気ダンス / クラムボン

▼山田克基:BiS / 立川吉笑 / ときめき☆ジャンボジャンボ / 井出ちよの (3776) / 花泥棒

▼稲本百合香:never young beach / 空きっ腹に酒 / 中村佳穗 / 3776

▼則松弘二: And summer club / 岡崎体育  / クリトリック・リス / tofubeats

▼森下優月:TheSpringSummer / bed / サニーデイ・サービス / スカート

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