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三つ巴!天下一ホニャララ会 – 最悪な映画予告決定戦2017 –


 

アンテナ編集部が3チームに分かれて、それぞれ内容の異なった連載を週替わり掲載することになりました!1週目のトップバッターは、めたくそライターのかずー・シネマジプシーの安里人・おいしいもの好き東京ライターの優月の3名からなるチームです。生活する土地やリズムも異なる3人だから、好き嫌いは否めない……ってなことで毎回異なるテーマに沿った「自分の中のベスト1」を持ち寄って、どれが一番ふさわしいのかバトルしようじゃないか!というのがこのチームのテーマです。誰が一番を決めるのかって?あなたですよ!3人の対話を読みきったところに投票フォームがございますので、ぜひぜひ清き一票を。最もNo.1に輝いた回数が多いアンテナメンバーにはもしかしたらご褒美が授与されるかも…?!

 

第一回目のテーマは『おいおい勘弁してくれ!最悪な映画予告決定戦』。とにかく「予告」が最悪な映画を用意してきてくださいとだけ3名には通達。すると意外や意外、いろんな視点での「最悪」な予告が集まりました!

 

 

 

かずー『フロッグマン』

 

 

かずー:早速先陣をきって私から!ジャジャーン『フロッグマン』!

 

 

 

内容 (「キネマ旬報社」データベースより) 

驚異的な進化を遂げた“カエル”が登場するアクションホラー。とある町で大量発生した奇形生物の調査に乗り出したバーバラは、その原因が薬品工場が廃棄した化学物質にあることを突き止める。そして、その化学物質は一匹のカエルを驚異的に進化させ…。

 

 

安里人:安心と最低のアルバトロス配給やね。

 

かずー:優月ちゃんアルバトロスとか知ってる? B級・Z級映画の配給で超有名な会社なんだけど、優月ちゃんは知らないだろうと踏んでのチョイスです。

 

優月:配給会社なんですね!知らなかったです。

 

かずー:B級Z級の配給ばかりと思いきやたまに普通に名作を配給したりするんですよね。

 

安里人:そう。超ひどい映画を配給してお金を貯めて、そのお金で「アメリ」とか「善き人のためのソナタ」みたいな映画を配給してるね。

 

かずー:あとなんですっけ。もう一個、アルバトロスと二大巨頭の……。

 

安里人:アサイラムね。

 

かずー:それ!二大クソ配給会社!

 

安里人:アメリカのアサイラムに遊びに行ったことがある友達の話を聞いたことがあるんだけど、日本版の映画ポスターが大量に貼ってあるらしく、やっぱり日本は世界的にも最大級のB級映画顧客らしいよ。

 

かずー: 日本以外ではウケないんですかね?

 

安里人:B級映画制作においては日本がアイデアを出して、向こうが製作してっていうサイクルもあるらしいよ。

 

優月:意外ですね。

 

かずー:そんなクレイジーなジャパニーズがいるとはまだまだ捨てたものじゃないな。それでは予告を視聴しましょう!

 

 

 

 

優月:テロップの字体が戦隊モノみたいですね……。無駄に字幕に勢いがあって笑いました。

 

かずー:フロッグマンの造形も完全に仮面ライダーアマゾンを彷彿とさせる。戦隊モノに影響うけてるのかな?

 

 

 

 

かずー:映像自体も暗くて本当にカエルなのかどうかも分かったもんじゃないですよ。

 

安里人:基本フロッグマンが出てるところは明暗反転させて、着ぐるみのチャチさを誤魔化してるよね。

 

優月:いきなりアメフトのくだりになったシーン以降、ずっと笑っちゃいました。

 

かずー:とりあえずアメフトやらせとけばいいと思ってるアメリカ感やばいね。

 

優月:最後に「スパイダーマン!バットマン!」ってビッグネームを連ねてくるのは完全にネタですよね?

 

かずー:そうそう。序盤にナレーターが「敵か?味方か?フロッグマン!」って言うのも0.2秒で (いや、敵だろ……) ってツッコミいれちゃうよね。

 

安里人:もはやバットマンに至ってはミュータントですらないから、いよいよ並べる関連性が (笑)

 

かずー:バットマンは突然変異ですらない、ただのコスプレおっさんですもんね……。

 

優月:ここまで突っ込みどころ満載だと見てみたくなりますね。

 

かずー:絶妙なラインだよね。予告がカスすぎると普通に見たくないなってなるけど絶妙にちょっと見たくなる予告ではある。

 

安里人:ちなみに【『タイムマシーン』の監督:コディ・ジャレット】ってテロップが出てたけど、この人『タイムマシーン』での仕事はスタンドインだから。

 

優月:スタンドインとは……?

 

安里人:スタンドインっていうのは、カメラのピントを合わせる時とかに俳優さんの代わりとしてカメラの前に立つ役の人。

 

かずー:ほう?!よくも矢面に立てたな!

 

安里人:全然内容と関係ない人 (笑)

 

かずー:え!じゃあじゃあ!【『猿の惑星』の撮影:デヴィット・ディアノ】のテロップは本当ですか?!

 

安里人:カメラオペレーターの人だから『猿の惑星』では助手をやってたっぽいね。

 

かずー:なるほど嘘はついてない…!でもこのスタンドインは虚偽記載では……?

 

安里人:完全に詐欺まがい (笑)

 

優月:完全に監督ですよ~って勢いでしたね。あのナレーションと字幕の勢いで押されたら信じちゃいます。

 

かずー:思ったよりもひどい事実が露呈したな……。

 

安里人:だから二人とももっと映画を見て騙されないようにしようね!

 

優月:はい…… (笑)

 

かずー:この内容だったら商業狙いもクソもないのに、なぜここまでビッグマウスをたたくのか……。

 

安里人:それがアルバトロスクオリティですよ!脳みそのシワを伸ばすのには最適な映画じゃないかな。

 

かずー:伸びるか……? よし、そろそろ二本目に行きましょう!

 

優月:次は私が!本当は爆笑予告とか、フロッグマンみたいな面白いのを見つけたかったんですけど、安里人さんとかずーさんにそういうのは任せてあえて違う方向にしました。

 

 

 

優月『WORLD WAR Z』

 

 

 

内容 (「Oricon」データベースより)

その朝、ジェリーと妻と2人の娘を載せた車は渋滞にはまっていた。何かただならぬ異変を感じた次の瞬間、背後からトラックが猛スピードで突進。必死で家族を守り逃げ出すが、気付けば全世界では人間を狂暴化する“謎のウイルス”の感染者が爆発的に増加し、大混乱に陥っていた。元国連捜査官のジェリーにも事態を収束させるべく任務が下り…。ブラッド・ピット主演、平穏な朝が突如地獄へ変わる大パニックを描くアクション超大作!

 

 

優月:ベストオブ予告詐欺映画です。

 

かずー:なるほど、どうゆう風に「騙された!」ってなったの?確かに予告詐欺も「最低・最悪」ではあるな…。

 

優月:まず私、ホラー・グロが苦手なんですよ。絶対に自分からは見ないし目にも入れたくない。無理に勧められたらそいつのことをサイコパス認定します。

 

かずー:優月ちゃんとは映画を観にいけないな…私はホラーとグロとエロとアホしか見ない。

 

優月:ワールド・ウォーZ』はブラピ主演の大作なだけあって、ゴールデンタイム地上波やtwitterに問答無用でCMを流してくる訳ですよ。何がひどいって、ホラー映画であることを明言しない予告なんです。

 

安里人:『ワールド・ウォーZ』は公開時に配給会社から「”ゾンビ”ってワードを絶対に使わないでください」って閉口令が敷かれていたんだよ。

 

優月:やり口が卑怯ですよね!! (怒)

 

かずー:なるほどすごい。徹底してたんでしょうね。確かに最初はゾンビものだと思ってなかった。

 

安里人:一体誰が得をするんだって話だよね (笑)

 

優月:一旦、改めてご視聴いただけますか。

 

 

 

 

かずー:確かに改めて見るとヒントがゾンビの壁シーンしかない!

 

優月:そう、一度もはっきりとゾンビの姿がないんですよ!!

 

かずー:第一印象はクローバーフィールド的なモンスターパニックかと思った。

 

優月:私はパンデミックで地球滅亡……的なストーリーかと。

 

安里人:普通にブラピ対ゾンビ!って宣伝してくれたらよかったのにね。あとは同じような詐欺パターンで、やたらと感動路線で売ろうとするのもやめてほしい。

 

優月:ベイマックス』なんかも本編とのギャップで話題になりましたよね。友情ほっこりかと思ったらアメコミ戦闘ものだった!みたいな

 

かずー:記憶違いだったら申し訳ないんですけどシャマラン監督の『ヴィレッジ』って映画も最初はホラーみたいな売り出し方してたのに、途中からロマンス色をアピールする売り出し方になりませんでした?めちゃめちゃ違和感あったんですけど。

 

安里人:どうだったかな、でも『ヴィレッジ』はホラーでもロマンスでもないよね (笑)。みんなそんなに感動を求めているのかな?

 

優月:ワールド・ウォーZ』もゾンビ映画ならゾンビ映画で良いので、正々堂々アピールしてくれ!『アイアムアヒーロー』も完全に女子高生とかの若い層をターゲットに宣伝して「女子高生限定試写会」みたいなのを催していたけど、釣られたいたいけな女子高生たちがトラウマになったらどうしてくれるんだと……。

 

安里人:僕的にはそのトラウマから映画中毒になってくれたら万々歳。

 

かずー:やばい女子高生大量爆誕。

 

優月:それが狙いだとしたら配給会社の勝ちですね……。

 

かずー:よし、じゃあラストのありとさんお願いします!

 

 

 

安里人『2016』

 

 

安里人:とりあえず、説明の前に映像を見てもらおうかな……。

 

かずー:すでにキャプチャがよくわからない。不安しかない。

 

 

 

 

かずー:ちょっと待とうか。脳みその回路が処理し終わるより早く終わった。今わたしの頭の中には情報が『2016』しかないです。

 

優月:これで終わりですか?!

 

安里人:2016』ってタイトルの映画なんですけど、ガーナの映画です。

 

優月:素人のユーチューバーとかが編集したのかなっていうこのクオリティは……これ、プロが撮ったものなんですか?

 

かずー:ちょっと説明してもらわないと何が何だか何も分からないです。

 

優月:本当にそれです!何も得られる情報がないです!

 

安里人:とりあえず、ガーナとかナイジェリアとかではここ20年程で家庭用ビデオカメラが大普及しまして。その結果とんでもない数の映画が製作されているんですが、その大半が著作権やらなんやらを無視しまくったやりたい放題の映画のようです。『2016』はそのうちの一本です。

 

かずー:チャイナも真っ青なクオリティですね。この映画の著作権無視ポイントは?

 

安里人:出てくるエイリアンの造形がかの有名なエイリアンのデザインそのまんまだし、なぜかターミネーターまで出てくるっていう……。

 

かずー:クオリティがまぁまぁカス過ぎて、このレベルまで達すると逆にオリジナリティすら感じますね。ちょっともう一回見よう……。

 

優月:ターミネーターいた!USJにいるやつ!3回も見たら少しはストーリーが分かるかと思ったんですけど、1ミリも伝わらないですね。

 

かずー:ガーナの人はみんなこんな映画とるんですか?

 

安里人:ガーナには「ニンジャプロダクション」っていうアサイラム的なB級プロダクションがあるらしくて、そういう土壌はあるのかもしれないね。あと、「ガーナ 映画ポスター」でネット検索したら幸せになれるよ

 

 

 

 

安里人:映画が好きなんです!って気持ちが伝わってくるよね (笑)。この手書き映画ポスターの世界観を実写化したら『2016』みたいになるんだと思う。

 

優月:こんなにガーナに興味が沸いたのは初めてです。映画自体はどれぐらいの長さなんですか?

 

安里人: 1時間15分らしいよ。

 

かずー:けっこうなげぇ (笑)。しかし75分もあるのに、予告を見る限り起承転結なんてお構いなしに存在しない雰囲気の映画ですね。もっと予告を作るにあたってのバランス感を学んだほうがいい。いや、こういうのはちゃんと映画本編を見てから文句言うべきですね……どこでみれんねん、これ!

 

優月:予告と安里人さんの説明ですごく興味が沸いてきたんですけど、1時間15分耐えられる自信がないですね。

 

かずー:わたしは20分が限界と見た。

 

安里人:今、日本でも少し流行っているボリウッド映画みたいに、「ガーナ映画の新作だ!」って盛り上がれる風潮になってくれれば面白いよね。

 

かずー:うーん、しかし結局この映画のこと何も分からなかった…

 

優月:あの「シシシシックスティーン!」のフレーズがしばらく頭から離れません!

 

安里人:全てが訳分からないけど、気づいたら口ずさんじゃうよね。

 

かずー:いやはや、思ったより三者三様感が出たチョイスで良かったですね!

 

優月:これでみなさんに投票してもらいましょう!くそ予告決定戦…!

 

 

この記事を書いた人

山田 和季
山田 和季
チーフエディター。 (頭が悪いから) 歯に衣着せぬ物言いで、最近は「めたくそライター」の肩書もGETしました。ふざけただらしのない文章を好みます。母の鳴く家というバンドで紅一点ギターを弾いていますが、わりと常にエロいことを考えています。

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