トップページ > 読みもの > 誰かの頭を通したら Vol.6 -井上理緒奈-

誰かの頭を通したら Vol.6 -井上理緒奈-

darekano_eye

 

クリエイターがどのようなものから刺激を受け、どのような形で作品としてアウトプットするのか、というささやかな疑問から始まったアーティストの作品数珠つなぎ的なこちらの企画。

 

前回、3人目のアーティストとしてミュージシャンさんのSIRMO STADのVo/Gt.アベフミヒコを招き、繊細で静かに染み渡るような楽曲へと進化していきました。

 

今回はその音楽からインスピレーションを得て、井上理緒奈さんに映像作品を制作していただきました!どのような作品に仕上がっているのかぜひ御覧ください。

 

 

▼過去の作品

 

誰かの頭を通したら Vol.1 キャシー – 小説 – (1/3)

誰かの頭を通したら Vol.2 キャシー – 小説 – (2/3)

誰かの頭を通したら Vol.3 キャシー – 小説 – (3/3)

誰かの頭を通したら Vol.4 岸本敬子 – イラスト – 

誰かの頭を通したら Vol.5 アベフミヒコ – 音楽 – 

 

 

井上理緒奈さんからのコメント

 

 

こんにちわ、気にしていただきありがとうございます。

 

今回の映像は完全にスマホ画面に合わせて作ってしまいました。ガラケー、そして今PCからこれを見ているみなさん、すみません。隣の人にスマホを借りて観る事を推薦いたします。

あと、iPhoneでそのままyoutubeをみると、実は本来の画質で見れない事が多いらしく、Wi-Fiにつなぎ、youtubeのアプリから見れば、右上の点々マークから最高画質を選択できるらしいので、これも、暇さと余力があればオススメしたいです。

 

 

over and over

 

 

作品としてはアベフミヒコさんの「Thema」、淡々と過ぎる時間にあえて乗っかっている感覚になりました。日常生活のなかでそういう瞬間、ないですかね?

みんなといるのに、少し離れた場所から見てるような瞬間とか。普段はいない時間の中につっ立っているというか、時間から離れることで時間を知覚するというか。曲を聴き終わったときはそんな感覚でした。

 

確かに時間や出来事、それに伴う情感や記憶ってどんどん蓄積してるんですよね。ただ、今は携帯で撮ったりSNSに投稿したりするように、毎日蓄積してゆくデータは機械にいくらでも投げることができる。そうして自分自身のフォルダは常に軽くできる状態です。

 

すると使わないものはどんどん退化しますよね。

 

私たち自身の処理能力や保存容量は低下してゆき、一方で機械は発達し大量の情報はいつでも手に入る。私たちには常に空き容量があるわけだからデータはどんどん求められる。おデブの食欲みたいに、満腹か、どんな味か、判断する前にどんどんお皿に手を伸ばす状態という感じです。

 

処理しきれない状態が蓄積していくとコンピュータは不具合が起こります。なら私たちはすでに不具合だったりして……?

 

音楽は岩出拓十郎くんにお願いしました!ドープ&ポップな彼のバンド”本日休演“かなりオススメです。南無。

 

 

井上理緒奈

 

ターンテーブルの改造など、自作した装置から作り出される映像を、カメラに取り込んで投影するVJパフォーマンス、また独特な手法で作られるインスタレーションや映像作品はデジタルとアナログの間の妙な質感が特徴的。

「ループによる増幅」「日常生活の中で蓄積する感覚」が制作の基盤となっている。

80年代を好む93年生まれ8人兄弟の末っ子。

 

この記事を書いた人

キャシー
キャシー
Twitter:@cathyletter
京都発アートパンクバンド、my letterの元ドラマー。
現在は1リスナーとしてのんびりバンド界隈を眺める傍ら、ゆーきゃんバンドではサポートでサックスを吹くことも。
文章を書くのが好きで、学生時代に得意だった科目はもちろん国語。でも本当はずっと理系に憧れている。
いつも論理的・客観的でありたいなァ。

最新記事